東京ヴェルディは7月29日から8月1日まで、北海道帯広市でミニキャンプを実施。北海道十勝スカイアースとのトレーニングマッチを行うほか、中断期間のまとまった時間を使って戦術面の整備、課題の改善に取り組んでいる。

 永井秀樹監督は言う。
「攻撃はゴール前の最後の崩しの精度を上げること。フィニッシュはもちろん、ラストパス、スルーパス、くさびのボール、タイミングの合わせ方を含めてすべての質を向上させていきたい。守備もまた、プレー強度やリスク管理、チャレンジ&カバーの部分をさらにレベルアップさせていかなければと考えています。シーズン後半の戦いは新しいプランも必要になってくるでしょう。いくつかの形を試しながら実用化に向けてトレーニングしていきます」

 永井監督の目指す、攻撃サッカーのバージョンアップ。それを推進すべく、この夏に横浜FCから杉本竜士を獲得した。5年ぶりの復帰となるドリブラーが加わり、ワイドの選手層はかなり厚くなっている。
 
 一方、最終ラインはンドカ・ボニフェイスがパワフルなディフェンスで守備を支え、山口竜弥のドリブルやクロスが攻撃面に新たなバリエーションをもたらした。新加入組が台頭してきたのは好材料だが、より一層安定させていくにはベテランの重しがほしい。故障で戦列を離れている平智広、奈良輪雄太の復帰時期がカギを握りそうだ。

 得意のポゼッションに磨きをかけつつ戦術をさらに進化させ、東京Vは9位からの上位追撃を図る。

取材・文●海江田哲朗(フリーライター)