キリアン・エムバペのレアル・マドリー移籍は成立しなかった。

 22歳のフランス代表FWは、パリSGからの契約延長オファーを拒否。今夏のマドリー移籍を志願していた。

 スペイン紙『AS』などによれば、マドリーは移籍市場最終日の8月31日、2億ユーロ(約250億円)の最終オファーを送ったが、期限までにパリ・サンジェルマンから返事は来なかったという。

 1度目の1億6000万ユーロ、2度目の1億7000万ユーロ(約212億円)+インセンティブ1000万(約13億円)ユーロに続く、3度目のオファーだったが、パリSGは相手にしなかった。

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 エムバペとパリSGの契約期間は2022年6月まで。来夏には移籍金なしで自由に他のクラブへ移れる。通常であれば、1年後にフリーで出て行ってしまう選手に2億ユーロのオファーが届けば、無下にはしないだろう。

 ただ、この金満クラブは特別だ。翌9月1日、フランス紙『Le Parisien』がすっぱ抜いた情報として『AS』紙が伝えたところによれば、パリSGがエムバぺに提示した契約延長の内容は、年俸が手取りで4500万ユーロ(約56億円)、税引き前ならなんと1億3500万ユーロ(約169億円)だったという。記事は「天文学的な金額」と綴っている。

 他にもリオネル・メッシやネイマールという高年俸のスターを抱えながら、一人の選手にこれだけのサラリーを払えるクラブなら、2億ユーロのオファーをフイにしても、取るに足らないだろう。

 一方で、エムバペ側の立場に立てば、それほどの好待遇を蹴ってでも、マドリーに移籍したかったということだ。その夢をあっさりと否定したクラブに、どれだけ忠誠を誓えるだろうか。

 パリSGは契約延長を諦めていないようだが、この怪物が翻意する可能性は高くないだろう。もはやカネでは、なびかないのだから。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部