欧州主要リーグの移籍市場最終日となる8月31日、日本代表DF冨安健洋のアーセナル加入が決定した。2025年までの4年間(1年の延長オプション付き)の契約で、移籍金はボーナス込みで2300万ユーロ(約28億7500万円)と報じられている。

 そんな22歳のメガクラブ入団を独自の視点で伝えたのが、韓国メディア『InterFootball』だ。「冨安はパク・チュヨンでもできなかった、アーセナルにおけるアジア人の残酷な歴史を変えられるか」と題した記事を掲載。「冨安のアーセナル入団で新しい観戦ポイントが生じた。アーセナルのアジア人残酷史を終えることができるかがテーマだ」と綴り、こう続けている。

「これまでアーセナルには、4人のアジア人選手が在籍した。稲本潤一、宮市亮、浅野拓磨、そしてパク・チュヨンだ。いずれもポテンシャル、スキルともにアジアトップクラスと評価されたが、アーセナルでは完全に無視された。浅野に限っては、労働許可証の発行ができず、1試合も出場することなく放出された」

 記事の通り、浅野(現ボーフム)はイングランドでのプレーは叶わず、シュツットガルトとハノーファーにレンタル。19年夏にパルチザンに売却されている。

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 ガンバ大阪からのレンタルで加入した一人目の稲本(現SC相模原)は、チャンピオンズ・リーグで2試合、リーグカップで2試合プレーしたが、プレミアリーグでは当時のアーセン・ヴェンゲル監督から出番を与えられなかった。

 アーセナルに練習参加した際にそのヴェンゲル監督の目に留まり、中京大中京高から直接イングランドに渡って注目を浴びた宮市も、レンタル生活を繰り返し、実際にガナーズでプレーしたのは1シーズン半のみ。合わせて公式戦7試合に出場(うちプレミアは1試合のみ)したが、ゴールは奪えなかった。

 そして、その日本の3人とは違い、モナコでの3シーズンで25ゴールを挙げ、欧州で実績を残してノースロンドンに招かれたのがパク・チュヨンだ。当時、韓国代表でもエース格だったストライカーは9番を与えられるなど即戦力として期待されたが、実働1年半でプレミアではわずか1試合の出場のみ。公式戦7試合で1得点という散々な結果に終わっっている。

『InterFootball』は最後に、「アジア人にとって、アーセナルは良い記憶のないところである。冨安がこの良くないジンクスを破って、初めてエミレーツスタジアムに定着するアジア人になるのか。注目が集まる」と締めくくっている。

 即戦力として迎えられた冨安は、ビッグクラブの重圧を跳ね除け、暗黒の歴史を塗り替えられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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