2020年夏にアヤックスからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したドニー・ファン・デベークは、プレミアリーグでのデビュー戦で初得点をマークした。それから1年強。イングランドで彼が記録したゴールは、そのひとつだけにとどまっている。

 移籍以降、24歳のオランダ代表MFが苦戦してきたのは周知のとおりだ。昨季はプレミアリーグ出場19試合で、スタメンはわずか4回。今季も開幕から3試合連続で出場機会を得られていない。

 英紙『Daily Mail』によると、ファン・デベークはユナイテッドのレジェンドOBリオ・ファーディナンドのYouTubeチャンネルで、「チームに入れないと、チャンスを待っているのは難しい。簡単じゃない。自信も失う」と、苦しい胸の内を明かした。

「適応の時間が少し必要なのは普通だけど、もちろんうれしくはない。試合に出たい。当然だ。(精神的に)つらい。毎日懸命に練習している。向上を目指し、チャンスを待っている。自分にできるのはそれだけだ。試合に出られないなら、チームを助け、ポジティブにあろうとする」

 ファン・デベークは「もちろん怒ることもある」としたうえで、「でも練習で力を抜くことなどない」と、前向きに取り組むことが大切と強調している。
 
「それは監督に自分を使わない理由を与えることになる。(悪い)姿勢を見せちゃいけない。常にポジティブを保つのが大事だ。毎日改善は可能なんだよ。怒ってもチームの助けにならない」

 オレ・グンナー・スールシャール監督からは、評価しているとの言葉をかけられたそうだ。ただ、やはり試合でプレーを見せることができないのはつらいと話している。

「監督は本当に僕に対してポジティブで、『必要だ。ここに残したい』と言ってくれた。『今は違うドニーになった』と言ってくれた。大きく向上したのだと示したい。もっとプレーしなければいけない。毎日ハードに練習しているけど、試合に出ることが必要だ。1か月に1回じゃベストを見せられない」

 しかし、母国の英雄からは厳しい評価が下された。オランダ・サッカー界のレジェンドであるマルコ・ファン・バステンは、『Voetbalzone』で「ファン・デベークはそれほど良くない」と断じている。

「アヤックスでの10番は、スペインやイングランドでの10番よりずっと簡単だ。オランダでは多くの助けがある。機会がある。でも国外ではそうじゃない」

 ユナイテッドは今夏、クリスチアーノ・ロナウドが復帰し、ジェイドン・サンチョも獲得した。ますます立場が厳しくなったと言われるファン・デベークは、オランダ時代の輝きを取り戻せるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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