欧州サッカー連盟(UEFA)はワールドカップ(W杯)の隔年開催に徹底抗戦の構えだ。アレクサンデル・チェフェリン会長が英紙『The Times』で語った内容を『Daily Mail』が9月9日に伝えている。

 かつてアーセナルの指揮官として長期政権を築き、現在は国際サッカー連盟(FIFA)でグローバル・フットボール開発チーフを務めるアーセン・ヴェンゲルが中心となって推し進めているW杯の開催を2年に1度とする改革案。先日は意見を聞くため、本田圭佑やロナウド、マルコ・ファンバステンら、現役および引退した選手や監督80人以上を招待した会議も開かれた。

 サッカー界のカレンダーを大きく動かすこととなる大胆な計画には、世界中で賛否両論が渦巻くなか、UEFAのトップは、「我々は参加しないと決めることもできる」と、ボイコットもちらつかせ、不快感を露わにしている。

「私の知る限り、南米の人々も同じ考えを持っている。だからそのような(欧州と南米抜きの)ワールドカップなるといい。サッカーの基本原則に反しているので、絶対に実現しないと思うよ。それに2年に1度ならば、女子ワールドカップやオリンピックサッカーと重なってしまう。4年に1度だからこそ価値があり、待ち望んでいた、オリンピックのような大きなイベントなんだ。私たちの連盟がそれを支持するとは思えない」
 
 W杯の中間年には大陸別の大会も実施されており、「毎年夏に1か月間のトーナメントを行なうのは、選手にとっては殺人行為だ」と話すチェフェリン会長は、選手のコンディション面と、クラブとの連携面おいても不安しかないようだ。

「UEFAにとっても経済的には良いかもしれないが、問題はサッカーや選手を殺してしまうことだ。クラブが選手の招集を認めるとは思えないし、両者は完全に分裂してしまう。クラブが(隔離しなければならないなら)今は選手を行かせたくないと言っているのを見たことがある。でももし彼らが、もう選手を行かせないと言ったらどうだろう。この人たちは、自分たちが何をしているのか分かっているのか」

 一方で、意見聴取会に出席したブラジルのレジェンド、ロナウドはヴェンゲルの提案について、こう見解を示している。

「私は、この変化についてとても楽観的だ。何の不安もない。ワールドカップは今後もカレンダーの中で最も権威のあるイベントであり続けるだろう。(リオネル)メッシやクリスチーノ・ロナウドに、もっとワールドカップでプレーする機会を増やしたいかどうか聞いてみてくれ。彼らはきっとイエスと答えるだろう」

 100年近く続く歴史ある大会は、転換期を迎えるのか。ただ、FIFAの前には「彼らが正気に戻ってくれることを願う」と、怒り心頭のチェフェリン会長が率いるUEFAが、壁となって立ちはだかる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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