Jリーグは、9月10・11・12日にJ1第28節の9試合を開催した。ここでは、今節の試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。

 今節の主役は、シュート2本で2得点、決定率100パーセントでチームを勝利に導いた福岡のフアンマ・デルガドだ。

 鹿島戦で先発したフアンマは、26分に山岸祐也のパスを冷静に蹴りこみ先制弾。41分には湯澤聖人のグラウンダーのクロスに反応し、右足のワンタッチでコースを変えるテクニカルなシュートで追加点を記録した。ゴールには結びつかなかったものの、17分には鋭い飛び出しでPKを獲得するなど、相手の脅威となり続けたストライカーを今節のMVPに選出した。

 そのほか、3-0と敵地で鹿島に完勝した福岡からは、縦横無尽にピッチを駆け、3ゴールに絡んだ金森健志もピックアップしている。
 
 仙台と札幌からもそれぞれ2選手をセレクト。3-2でG大阪を下し、12試合ぶりの白星となった仙台の富樫敬真は、強烈なヘディングシュートで先制弾、同点とされた直後の42分には再びリードを奪う追加点を記録。守護神のヤクブ・スウォビィクは、2失点を喫したものの、“神セーブ”と適格なコーチングでG大阪に一度もリードを許さなかった。

 札幌の菅大輝は本職ではない左のCBとして起用され、攻撃にも貢献。駒井善成は広範囲をカバーし2ゴールに絡んだ。

 そのほか、横浜のマルコス・ジュニオールは攻撃を巧みにコントロールし、同点弾、逆転弾を創出。大分のエンリケ・トレヴィザンは最終局面で身体を張り続け、クリーンシートの立役者に。柏の戸嶋祥郎は優れたポジショニングと冷静なパス回しでチームに落ち着きとリズムをもたらした。浦和の汰木康也は左サイドを制圧し、ヘディングで今季リーグ戦初ゴールをマークした。

【PHOTO】J1第28節“ベストイレブン”に選出された11人を厳選ショットで紹介!

【動画】2021年J1リーグ第28節、編集部厳選ベストイレブン!
 
【今節のベストイレブン】
GK
27 ヤクブ・スウォビィク(仙台)7
影のMOMと言ってもいいだろう。拮抗していた前半、矢島のシュートを神セーブ。2失点はしたが、存在感はあり、コーチングも適切だった。

DF
14 エンリケ・トレヴィザン(大分)6.5
ゴール前に集まるボールを跳ね返し続け、最終局面でのブロックで無失点に貢献した。

3 エドゥアルド(鳥栖)6.5
不運な形で失点に絡んでしまったが、その後のスーパーなFKですべてを帳消しにした。ビルドアップでも貢献。

4 菅 大輝(札幌)7
本職ではない左CBの位置で起用されながらも、坂元に仕事をさせず、自ら決定機に絡むなど攻守で存在感を発揮。
 
MF
37 金森健志(福岡)7
攻守の切り替えが素早く、縦横無尽に走り回った。かつて在籍した古巣との対決ということもあって気合十分。3ゴールすべてに絡み、MOM級の活躍だった。

28 戸嶋祥郎(柏)7
優れたポジショニングと冷静なパス回しでチームに落ち着きとリズムをもたらした。また、FC東京の攻撃をスローダウンさせるうえでのチェイシング、位置取りがかなり良かった。

24 汰木康也(浦和)6.5
左サイドで前嶋らを圧倒。得意ではないはずのヘディングでうれしい今季リーグ初ゴールをマークした。

14 駒井善成(札幌)7
1ボランチのような立ち位置になることが多かった中、広範囲をカバー。なおかつ先制点につながるファウルを誘発し、味方を追い越す動きから2点目をアシスト。MOMに選出。

10 マルコス・ジュニオール(横浜)7
序盤は消えていたが、30分あたりからはパスを呼び込めるようになると、攻撃を巧みにコントロール。ミドルシュートで同点弾を生み出し、CKから逆転弾をアシストした。リズムを掴んでからは相手にとって厄介な存在となり、味方にとっては司令塔としての頼りどころになっていた。前半途中から主導権を握り返せたキーマン。

THIS WEEK MVP
FW
9 フアンマ・デルガド(福岡)7
味方の見事なお膳立てによってシュート2本で、2得点。決定率は驚異の100パーセント。打倒・鹿島の急先鋒となった。

42 富樫敬真(仙台)7
前半のシュート2本で2得点。強引にでも裏を目指す姿勢があり、脅威になっていた。仙台が終始先手を取る戦いに大きく貢献した。

※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
●は今シーズンのベストイレブン選出回数。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部