[J1リーグ29節]柏 0-3 広島/9月18日/三協フロンテア柏スタジアム
 
【チーム採点・寸評】
柏 4.5
CFがロングボールを収められないと、たちまち攻め手を失い、劣勢の時間帯が長すぎて守備が崩壊。久々に前半戦の不調時と同じ悪癖が出た。

【柏|採点・寸評】
GK
17 キム ・スンギュ 4.5
2失点目を招いた飛び出しは判断ミスだっただろう。好セーブもあったとはいえ、軽率なプレーで逆転できる可能性を潰してしまった。

DF
24 川口尚紀 5(76分OUT)
36分にはアーリークロスで瀬川の決定機を演出。だが守備ではマッチアップした東に容易にクロスを上げさせてしまうなど、緩さが気になった。

25 大南拓磨 5
30分の失点はD・ヴィエイラに付いていくか、上島に声をかけてマークを受け渡すべきだったか。曖昧な対応が良くなかった。

44 上島拓巳 5(80分OUT)
6分に見せたパスカットからのダイレクトパスは見事。しかし30分にはD・ヴィエイラに背後を取られ失点。良さはあるが粗さも残る。
 
4 古賀太陽 5
相手ディフェンスの組織力が高く、得意の縦パスはあまり打ち込めなかった。60分の失点時も空中戦で勝ちきれなかったのが手痛かった。

20 三丸 拡 5
60分のクリアミスはあまりにも痛恨。集中力を欠いたプレーでD・ヴィエイラに3ゴール目をプレゼントしてしまった。

MF
8 ヒシャルジソン 5.5(64分OUT)
相変わらずのボール奪取力を披露し、そこから攻撃につなげた点も評価に値。貢献度は悪くなかっただけに、結果につながらなかったのが残念。

28 戸嶋祥郎 5(HT OUT)
豊富な運動量を発揮したが、強みの守備で違いを見せられたシーンは限られた。存在感も薄く、前半だけで交代に。
9 クリスティアーノ 5(64分OUT)
19分には最終ラインの裏に抜け出しかけたが、戻ってきた荒木の好守に阻まれる。後半はミドルを狙うも、この日のシュートは冴えなかった。

19 武藤雄樹 5(HT OUT)
ボールを呼び込むポジショニングの妙と、パスを受けてからの技術も高い。だが最終局面でのプレーには物足りなさが残る。41分のチャンスもフイに。

FW
18 瀬川祐輔 5
対峙した荒木に競り負け、なかなかボールを収められなかった。ただ、サイズで不利でも工夫を凝らし、24分に荒木の警告を誘発したワンプレーは賢い。36分にゴール前で見せた動き出しも上手かったが、ヘッドは枠外に。
 
交代出場
MF
39 神谷優太 5.5(HT IN)
アグレッシブなドリブルで敵陣まで侵入できたのは確かだが、反面最後の最後で相手に防がれたのもまた事実。75分のカットインシュートは枠外に……。

MF
11 マテウス・サヴィオ 5.5(HT IN)
84分に三丸へ送ったスルーパスはセンスがあった。テクニカルなプレーでチームに勢いをもたらした。

FW
35 細谷真大 5(64分IN)
最終ラインの裏にスペースを見つけられず、下がっても敵の強力な守備陣に潰され……。なかなか武器の動き出しを生かせなかった。

MF
26 椎橋慧也 5(64分IN)
攻撃的なM・サヴィオとのバランスを意識していた印象。73分のサイドチェンジは上手かったが、その他は無難なプレーに終始した。

DF
6 高橋峻希 ―(76分IN)
守備では最低限のタスクをこなし、攻撃にも絡んだが、局面を変えるプレーはできなかった。

DF
5 エメルソン・サントス ―(80分IN)
80分にはジュニオール・サントスのドリブルをカット。斜めのパスも上手かった。

監督
ネルシーニョ 4.5
相手CBの荒木よりサイズで劣る瀬川に、1トップで空中戦を競らせるのは、酷なタスクだったのではないか。それなら武藤ではなく細谷を先発で使い、威勢の良い若手FWの裏抜けで起点を作るほうが可能性はあっただろう。細谷が途中出場した時間帯は、リードを奪った相手が自陣に引いていて、もうスペースは消されていた。
【チーム採点・寸評】
広島 7
9番が3点を奪う決定力はもとより、先制点を演出した青山のパスも含め、個々の能力が存分に発揮されたからこその3ゴール。相手に決定機をほぼ作らせなかった守備陣の奮闘も称えたい。

【広島|採点・寸評】
GK
1 林 卓人 6
DF陣の奮闘で決定的なシュートがほぼこなかったが、後方からの指示はスタジアムに響き渡っていた。

DF
2 野上結貴 6
相変わらずの守備力で前半はマッチアップした武藤を完封。3得点目の場面ではゴール前で潰し役になったのも見逃せない。

4 荒木隼人 6.5
19分、クリスティアーノとの1対1で見せたスライディングはナイスディフェンス。瀬川にことごとく競り勝ち、起点を作らせなかったのも大きかった。

19 佐々木翔 6
1対1の強さが光る。72分に神谷のドリブルを冷静に防いだ対応はやはり代表クラスだった。
 
MF
15 藤井智也 6
武器の俊足を生かしてアグレッシブに仕掛ける。後半開始早々には中央へ切り込んでポストを叩く惜しいシュートも打った。

6 青山敏弘 7(77分OUT)
戦況に応じた攻撃の組み立ては熟練の司令塔らしいセンスで、機を見て打ち込む縦パスも利いていた。30分には絶妙なスルーパスでD・ヴィエイラのゴールを演出。痺れるような美しいアシストだった。守備も利いていた。

27 ハイネル 6(88分OUT)
ビルドアップ時のポジショニングが粗雑で、攻撃の貢献度は低い。もっとも、運動量と守備で身体を張る姿勢は好印象に映った。

24 東 俊希 6
60分、高いポジションを取り、柴﨑のシュートが弾かれたこぼれ球を拾う。そのまま好クロスを上げて相手のミスを誘発し、3ゴール目に絡んだ。
30 柴﨑晃誠 6(71分OUT)
バイタルエリアでの位置取りが絶妙で、ボールを受けてからも独特のテンポで違いを作る。60分のシュートは相手GKに弾かれたが、味方がこぼれ球を拾って3得点目につながった。

14 エゼキエウ 6(71分OUT)
持ち味のドリブルで攻撃に推進力をもたらす。54分にはD・ヴィエイラにスルーパスを送り、2ゴール目を演出した。

FW
MAN OF THE MATCH
9 ドウグラス・ヴィエイラ 7.5(71分OUT)
30分、青山のスルーパスに反応し、相手GKとの1対1を冷静に制してネットを揺らす。54分には相手GKが飛び出したところを見逃さず、ループシュートで加点した。60分にはゴール前のこぼれ球を詰めてハットトリックを達成。文句なしのMOMだ。
 
交代出場
FW
37 ジュニオール・サントス 6(71分IN)
力感溢れる強引なドリブルで局面を打開。82分には左サイドでCKを獲得した。

MF
25 茶島雄介 6(71分IN)
推進力ある持ち上がりで攻撃にアクセントを加えた。守備でも献身的に走った。

MF
29 浅野雄也 6(71分IN)
最後は相手GKに防がれたが、87分の裏への抜け出しは上手かった。

MF
18 柏 好文 ―(77分IN)
89分には左サイドで神谷のドリブルを防ぐ。相手のゴール前ではこぼれ球を狙うなど、運動量が豊富だった。

MF
17 松本泰志 ―(88分IN)
そつなくビルドアップと守備をこなし、終盤の逃げ切りに貢献した。

監督
城福 浩 6.5
3ゴールを先取したあとに5つの交代カードを切って逃げ切る。理想的なゲーム運びだった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)