横浜F・マリノスは9月23日、クラブの公式ホームページで「笛系音が発せられた事による試合妨害行為により、当クラブ関係者が疑いを受けている事象について経緯報告をいたします」としてクラブ独自の調査結果を公表した。

 問題となっている事案は、横浜の直近数試合で主審のホイッスルと誤認するような音がなっているという件だ。

 特に、9月18日に行なわれた名古屋対横浜の上位対決時には、26分頃に名古屋がカウンターを仕掛けた場面で笛が鳴ったと両チームの選手が誤認し、一瞬足を止めるシーンなどもあり、飲水タイム時には名古屋の選手たちが横浜ベンチから笛のような音が聞こえてきたと審判団に抗議する場面もあった。

 DAZNの試合中継にも当該場面は配信されており、試合中からSNS上を中心に物議を醸していた。
 
 この事態を受けて横浜もクラブの公式ホームページで以下のように調査結果を報告した。

「9月18日(土)に開催された明治安田生命J1リーグ第29節名古屋グランパス戦にて、試合中に笛のような音が鳴り、両チーム選手の動きが滞る事象が発生しました。本件は、試合後にSNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)にて、笛のような音の発生源としてマスカット監督に目が向けられました。

 本件に関してSNS上で話題になっていること、当該試合以外の試合においても同様な現象が確認された事をマスカット監督に伝えた上で20日(月)、および21日(火)の二度にわたり事実確認を実施いたしました。結果、両日ともマスカット監督から、当該試合以外を含めて『該当する行為を行っていない』旨の回答を得ました。なお、21日(火)の練習後にリモートによる定例監督合同取材に臨んでおり、その場で同様の見解を示しています。

 また、クラブとしてこれまでの期間内にて、可能な限り映像を取り寄せて、確認、解析を実施しましたが、当該行為を確認する事はできませんでした。さらに、ベンチ周辺のチーム内スタッフに聞き取りを行いましたが、笛の発生源の目撃者を確認する事はできませんでした。

 しかしながら、本件はクラブとして重要な事象と受け止め、以下の対応を引き続き実施していきます。今後行われる公式戦にて横浜F・マリノスベンチ及びその周辺の観察、確認。関係各所の協力を仰ぎ、本件の当該試合以外も含む事象検証、聞き取りの継続とJリーグへの報告。横浜F・マリノスは、反スポーツマンシップにつながる行為は許しません。私たちは、引き続きこの思いを持ち活動していきます」

 コロナ禍での制限付き開催となっている現在のJリーグでは声を出しての応援は禁止されている。様々な音が認知されやすい状況では、これまで以上の配慮が必要になりそうだ。

 再発防止のためにも、Jリーグなど第3者を交えた事実解明が求められる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部