かつてアーセナルやマンチェスター・シティなどで活躍した元フランス代表MFのサミア・ナスリが、現役引退することを明らかにした。

 現在34歳のナスリは、19年7月からベルギーのアンデルレヒトでプレー。契約が満了した翌年7月以降は無所属の状態が続いていた。

 そんな元フランス代表MFは、フランスメディア『Le Journal du Dmanche』のインタビューでユニホームを脱ぐことを発表し、決断に至った経緯を語っている。

「(マンチェスター・C時代の同僚である)ヴァンサン・コンパニからアンデルレヒトに来るようにと請われて、ベルギーでのプレーを決断した。コーチ業に興味があったから彼の下で学ぼうと思ったんだ。ただ、リーグ戦が新型コロナウイルスの影響で中断してしまい、プラン通りにはいかなかった」

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「その後はどうしてもキャリアを継続したいとは思わなくなった。フランス国内からいくつかのオファーを受けたけど、どんな挑戦にも興味が湧かなかったんだ。フランスに戻ってマルセイユ以外でプレーする自分の姿を想像できなかったしね」

 04年にマルセイユでプロデビューを飾ったナスリは、類稀なボールコントロールとハードワークを厭わないプレースタイルでブレイクすると、08年に同胞のアーセン・ヴェンゲル率いるアーセナルに移籍。11年にマンチェスター・Cに渡り、二度のプレミアリーグ制覇に貢献している。同クラブで5年間プレーしたあとは、セビージャ、アンタルヤスポル、ウェストハム、アンデルレヒトを渡り歩いた。

 フランス代表としては07年に19歳でデビューし、41試合・5ゴールを記録。二度のEURO(08年、12年)への出場も果たしている。

“ジダン2世”と評された高いポテンシャルを誰もが認めていた一方で、“バッドボーイ”としてキャリアを通じてピッチ内外での問題行動が絶えなかったナスリ。その影響もあって20代後半以降は思うようなキャリアを築くことができなかったことは、多くのサッカーファンにとって心残りだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部