【チーム採点・寸評】
鹿島  5
クラブ創設31年目のスタートを白星で飾れなかった。ハーフタイムでの2枚替えがすぐさま効果を発揮し、1点を返したものの、追撃もそこまで。ACL出場権獲得に向けて黄信号がともった。

【動画】セットプレーから2発! 鹿島vs横浜FC戦ハイライト

【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 5.5
先制された直接FKは相手キッカーをほめるべきだが、2失点目に至るCKの守備には疑問符が付いた。ゾーン主体の陣形とはいえ、最終的に得点者となる相手選手がフリーであることをGKからしっかり伝え、味方と共有すべきだった。

DF
22 広瀬陸斗 6
立ち上がり早々、受け手のFW上田が決めきれなかったものの、相手の背後に正確なロングフィード。得点の可能性を感じさせた。素早いスローインが1点につながった。

33 関川郁万 5.5
顔つきが随分精悍になった。目の前で失点を食らうという痛い思いがCBである自身の成長の糧になっているのは明らかだろう。
 
28 町田浩樹 5.5
後半は落ち着きを取り戻したが、前半は相手1トップとのマッチアップに手を焼き、自身のことで精いっぱい。最終ライン全体に気を配るところまでいかなかった。

2 安西幸輝 6
半身のボールキープからヒールパスで味方のオーバーラップを促し、クロスに誘導するなど、攻撃面での貢献度は大きい。だが、なかなか結実せず、もどかしさを募らせた。

MF
20 三竿健斗 5.5
ボールカットにいった足が若干遅れ、ファウルとなって、ゴール前でのFKを献上。先手を取られるきっかけを作ってしまった。

21 ディエゴ・ピトゥカ 5.5(83分OUT)
攻撃の経由地としてボールへの関与は多いが、今ひとつパスの精度を欠いた。プレー強度の高い試合が続いていたこともあって疲労の色は隠せなかった。

【サポーターPHOTO】鹿島×横浜FC|チーム創設30周年記念試合に集まった鹿島サポーター

【J1第31節PHOTO】鹿島1-2横浜FC|反撃を1点に抑えた横浜FCが、鹿島に勝って最下位脱出!
MF
7 ファン・アラーノ 5.5(HT OUT)
内容がよくなかった前半の責任を負わせるわけではないだろうが、45分間で交代。見せ場はカットインして右足アウトで出したスルーパスくらいか。

11 和泉竜司 5.5(HT OUT)
相手ゴールに向かってボールを運ぶ機会が少なく、不完全燃焼のまま前半で交代。左サイドから潜り込み、思いきってシュートを放つもブロックされた。

FW
13 荒木遼太郎 6(78分OUT)
後半のキックオフからわずか37秒。土居のシュートのこぼれ球を拾って、素早くゴール前のFW上田に。それが反撃の狼煙となった。

18 上田綺世 6.5(70分OUT)
荒木からの近距離クロスに反応し、頭で流し入れた。ボールが足につかなかった前半とは打って変わって後半は相手の背後を取る動きも出てきて攻撃を活性化した。
 
交代出場
MF
27 松村優太 6.5(HT IN)
自慢の快足を飛ばした。右タッチラインからのスローインに右深くまで走り込み、マイナスクロス。いったんは相手GKに阻まれたものの、2次攻撃によってFW上田のヘッドが決まった。

MF
8 土居聖真 6.5(HT IN)
得点に絡んだシーンだけではなく、背後へのランニングを繰り返すなど、停滞気味の攻撃に変化を加えた。

FW
9 エヴェラウド 5(70分IN)
不振脱出になんとかしようと気迫が空回りしているのか、フィジカルコンタクトの際にファウルが多くなった。終了間際に警告を受け、次節は出場停止。

MF
25 遠藤 康 −(78分IN)
右サイドでタメを作り、味方と連動しながらメリハリのある攻撃を仕掛けようとするとともに、セットプレーに一縷の望みをかけた。

MF
4 レオ・シルバ −(83分IN)
最後の最後、遠藤からのFKを頭でとらえたが、相手GKの正面をつき、ゴールネットを揺らせなかった。

監督
相馬直樹 5
2点のビハインドをはね返すべく、後半すぐに積極采配に打って出たが、終わってみれば、勝ち点1さえも積み上げられず、顔を曇らせた。
 
【チーム採点・寸評】
横浜FC 7
J2降格の危機に瀕する横浜FCがアウェーの地で大金星を挙げた。セットプレーのチャンスから歓喜の2発。後半すぐに1失点はしたものの、しのぎ切った。

【横浜FC|採点・寸評】
GK
49 スベンド・ブローダーセン 6.5
足下の技術はおぼつかないものの、188センチの長身を生かしたハイボールの処理に安定感があった。

DF
22 岩武克弥 6.5
クロスに対するポジショニングと予測が的確で、はね返したシーンを振り返ると、いつもそこには岩武がいた。そういってもいい過ぎではなかった。

4 高橋秀人 6.5
右CKをニアでそらし、ファーサイドのジャーメインにプレゼントパス。守っては3バックの中央に立ち、最終ラインを統率した。試合終了のホイッスルが吹かれると、肩で息をするかのようにしばらく動けなかった。勝利の立役者の奮闘ぶりを物語っていた。

5 ガブリエウ 6.5
対人の強さとうまさを発揮。空中戦に自信を持つ相手FWに対しても臆することなく、挑んだ。勝利を掴むために遅延行為による警告も辞さなかった。
 
MF
15 安永玲央 6
相手のトラップが乱れたと見るや、素早く詰め寄った。ボール奪取からのカウンター攻撃をねらい、周囲に目を光らせた。

MAN OF THE MATCH
6 瀬古 樹 6.5
クロスバーの下をかすめて決めた鮮やかな先制FKだけではなく、追加点につながる右CKではニアに鋭いボールを送った。守備面はもとより、攻撃面でのパフォーマンスは称賛に値する。

23 前嶋洋太 6(90+1分OUT)
サイドでの主導権争いに苦慮したが、一歩も引かず、高い位置を取り続けようとする覚悟が感じられた。
 
MF
14 ジャーメイン良 6.5(90+1分OUT)
「ニアですらしてファーで決める。練習の時からなんとなくゴールの予感があった」と、満面の笑み。値千金の追加点はこの試合の決勝点でもあった。

37 松尾佑介 6.5(90+1分OUT)
ボールを受けると、一気に加速。カウンター攻撃の起点となる鋭いドリブルで、相手ゴールを目指した。自らシュートに持ち込んだり、スルーパスを送ったり、ファウルを誘発したり、獅子奮迅の活躍だ。

17 武田英二郎 6(65分OUT)
左サイドを惜しみなくアップダウン。攻撃に出たときは得意のクロスをゴール前に送った。守備ではセーフティーファーストを心がけた。

FW
31 サウロ・ミネイロ 5(70分OUT)
先制ゴールのきっかけとなるFKをゲット。守備側からすれば、身体を揺らすフェイントや長いリーチを生かすドリブルは奪うタイミングがつかみにくいかもしれない。
 
交代出場
DF
24 高木友也 6(65分IN)
味方とパス交換しながら、ゴールライン際まで進入し、CKをゲット。自陣からもっとも遠い位置にボールをセットでき、時間をうまく使えた。

FW
50 フェリペ・ヴィゼウ 6(70分IN)
背後から迫りくる相手のスピードと、味方からのパスのスピードと角度。これらを一瞬して判断し、ボールに触らずスルー。タッチライン際で相手と入れ替わろうとし、ファウルを誘った。マイボールの時間が続いた。

DF
26 韓 浩康 −(90+1分IN)
前嶋に代わってピッチへ。タッチライン際で勢いあまってファウルを犯し、警告を受けた。ゴールへの角度が小さいとはいえ、終了間際の時間帯を考えたら不用意なFKは極力避けたいところだった。

MF
10 中村俊輔 −(90+1分IN)
2シャドーのひとり、松尾と入れ替わり、およそ3か月ぶりのJの舞台に立つ。ボールに触る回数は限られたが、大ベテランはチームのために戦った。

MF
7 松浦拓弥 ―(90+1分IN)
殊勲者のジャーメインをねぎらい、ピッチに入ると、キャプテンの瀬古と言葉を交わし、締めくくり方を確認し合った。

監督
早川知伸 6.5
2-1になってから、押し込まれる時間が続いたが、フレッシュな選手の投入によって状況の改善を図った。リーグ終盤に向けて厳しい試合が続くが、一体感のある戦いに手応えを掴んだ。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部