徳島に2022年シーズンからの加入が内定しているGK田中颯は10月7日、所属する京都産業大で入団内定記者会見を行なった。

 東京都出身の田中は、小学4年生から高校卒業時まで東京ヴェルディのアカデミーで育ち、京都産業大へ進学。1年時から出場機会を掴み、2018年のU-19全日本大学選抜や、2019年から2021年の関西選抜などに選ばれる実力派。

 田中は会見で「ものすごく感謝しています。改めてたくさんの方々に応援してもらって、大学を代表してこのような場に立たせてもらっている。今一度感謝を申し上げたいと思います。今日はチームメイトも見に来てくれているので、この会見を機に、まだリーグ戦の大事な時期でもあるので、自分としてもチームとしても、プラスに持っていけるように、自分の意思を改めて再確認し、残りの大学生活に生かしていきたいと思っています。今日はよろしくお願いします」と挨拶した。

 自身の持ち味については「試合の中でリーダーシップがとれるところ。攻守においてもチームに貢献できる」ところだと言う。

 184センチ・82キロとGKとしては決して大柄ではないが、会見時の第一声でも伝わる通りの好青年。京都産業大体育会サッカー部の白井淳監督も「本人もオープンマインドで人柄も良いと思う」と太鼓判を押す。

 白井監督自身もGKとして東芝サッカー部(現・札幌)、G大阪、千葉、大宮などJリーグでプレーし、GKコーチとして大宮や新潟での指導経験も持つ。そんなGKのプロフェッショナルは、田中について「Jリーグで17年間GKコーチをしていました。大学で田中を初めて見た時に素晴らしい素材を持っていると思い、細かい指導よりも、考えさせることに注力した。(チームを)勝たせるGKになれるように、本人に考えさせる指導をしました」と明かす。
 
 そんな田中を長年見守ってきたのが徳島だった。徳島の谷池洋平強化部長は、「大学1年生から出場していて、注目していた選手のひとりだった」とし、徳島が目指す自分たちでボールを繋ぎ、主導権を握るサッカースタイルに合致した選手だと判断した。

「ビルドアップやキックの技術が非常に優れている。そこがひとつ大きなポイント。6月の練習参加のなかでも、我々が思っていた能力が間違いなかったとを証明してくれ、プラス、彼のリーダーシップなど、非常に素晴らしいふるまいをしてくれた」と称賛した。

 そんな練習参加を経て、強化のみならず、現場のスタッフも高く評価されたことで、「早い段階で獲得オファーを出すということで、話が進みました」と獲得までの経緯を説明した。

 来季から加わる徳島について、22歳のGKは「攻撃的なサッカー。常に新しいものに対して選手全員が挑戦している。若い選手が多いので、活気もあった」と充実した練習参加になったという。

 また、「中学時から一緒にやっていた」という東京Vアカデミー出身の藤田譲瑠チマや、前所属が東京VだったGK上福元直人など「コミュニケーションは取れました」とチームへの順応にも手応えを感じている様子だ。

 加入初年度の目標は「1年目から試合に出るつもりですし、自信を持って徳島を選ばせてもらったつもりです。1年目からリーグ戦、カップ戦で出場し、チームに貢献したい」とし、将来的には「目標はJ1で一番優れたGKになることです。外国籍のGKがたくさん来ているなかで、日本人でもいろんな要素を持って活躍できることを証明したい」と掲げた。

 今シーズンの徳島はGK5人編成。来季も熾烈な戦いが予想されるが、「徳島のスタイルは自分が得意としているものでもあります。今ピッチに立って活躍できるかというと、まだまだ足りない部分もあると思う。これから自分の良さを磨いて、貢献できればと思う」と目を輝かせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部