セリエAのローマは、新加入選手を公式SNSアカウントで紹介する際に、新しい試みを導入し、話題を呼んだ。

 この夏から始まったその方法とは、SNSでニューカマーを紹介する際、動画の画面を二分し、片方には選手の姿、そしてもう片方で複数の行方不明の子どもたちに関する情報を伝えるというものだ。

 まずは7月1日、レオナルド・スピナッツォーラとアマドゥ・ディアワラの入団発表の際に、イタリアの『Telefono Azzurro』とアメリカの『行方不明・被搾取児童センター』と協力し、行方不明になっている子どもの動画を公開。そして、8月26日にトルコのゲンチレルビルリイからDFメート・セティンを獲得した時には、イギリスの団体『MissingPeople』と提携し、同国で行方知らずとなったいる子どもたちの動画を投稿した。

 そして、この試みが実を結ぶ。8月22日、ローマが公式アカウントで「10代のひとりの少女が発見され、健康であることが確認された」と発表したのだ。
 

 ローマは、少女の身元が特定できないように加工しなおしたうえで、セティン加入時の動画を、改めて投稿している。

 また、英公共放送『BBC』が伝えるところによると、ローマのデジタル&ソーシャルメディア最高責任者であるポール・ロジャース、そして団体の代表であるイアン・ルーリエらは、「SNSで拡散、口コミで広まる力を利用して、世の中に行方が分からない子どもたちが、こんなにも存在しているのだということを知ってほしい」とフットボールクラブとしての社会貢献の在り方を訴えたという。

 クラブの発表によれば、「世界では毎年100万人もの未成年者が行方不明になっており、見つかったのはごくわずか。イタリアで7日にひとりの子どもが行方不明となり、そのうち家に戻ることができたのは18%だけ」だという。ローマは今後もこの取り組みを続けていくようだ。

 つい先日、ローマ加入が発表された元チェルシーDFのダビデ・ザッパコスタを獲得した際にも、イングランドで行方不明となっている子どもたちの写真を動画で公開している。

 斬新な方法で社会貢献を試みて、成果をあげたローマに対し、レバークーゼンの公式アカウントが「素晴らしい取り組み!」とツイート。サポーターも、「感動的」「素晴らしいチャレンジ」「もっと広まって、もっと見つかるといいな」とクラブの姿勢に賞賛を送っているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部