ドイツのサッカー評論家であるフロリアン・ボグナー氏が、ドルトムントは2019−20シーズンのブンデスリーガを制覇することに消極的なのでは、という持論を展開した。19日に、アメリカメディア『ユーロスポーツ』が報じている。


 ボグナー氏の意見は、少々刺激的だ。ブンデスリーガは新型コロナウイルスの影響で中断を余儀なくされていたが、16日に再開。ゴール後のキスやハグの禁止、選手同士の握手の禁止、無観客開催など、感染拡大防止策を徹底しつつ、今シーズンのブンデスリーガは再び歩き出した。


 現在、ブンデスリーガではバイエルンが勝ち点「58」で首位。ドルトムントは、勝ち点「54」で2位につけている。もちろん、ドルトムントにも優勝の目は十分残されているわけだが、ボグナー氏はドルトムントが優勝したいという欲求をほとんど持っていないはずだと信じているようだ。


「私はドルトムントのサポーターを何人か知っている。そして、彼らは『正直に言うと、今シーズンはチャンピオンになりたくない』と言っているんだ」


「なぜかって? 空っぽのスタジアムでタイトルを獲得することを想像できるかい? 誰もいない寂しい空間で、マイスターシャーレを掲げている姿を、誰が想像できるんだ? サポーターが全くいない優勝パレードだってそうだ」


「もちろん、タイトルを獲得すればそれを受け取るさ。でも、そこにはただ『タイトルを獲得した』という事実しかない。バイエルンが優勝したところで、それを記憶にとどめる人はほとんどいないだろう」


 当然、プロである選手たちは、新型コロナ禍のなかでも全力でタイトル獲得に突き進んでいくことだろう。だが、ボグナー氏はサポーターや、場合によっては選手たちも抱え得る“複雑な心境”を指摘したかったようだ。