バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、リーガ・エスパニョーラで12シーズン連続の20ゴール超えという偉業を達成した。リーグ再開初戦に当たる第28節マジョルカ戦の終盤に、今シーズン20点目となる得点をマーク。2008−09シーズンに23ゴールを記録して以来、12シーズン連続で大台を達成した。


 これはリーグ最長記録であり、2018年夏にレアル・マドリードからユヴェントスへ移籍したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが「9シーズン連続」でこれに続く。彼らは2000年代後半以降のリーガをけん引した二大巨頭であり、そのライバル関係は世界中の注目の的であった。


 ただ、2人以外にもリーガを舞台にゴールを量産したアタッカーたちは存在する。イギリスメディア『BBC』は、「2000−01シーズン以降のリーガ得点ランキング」をクイズ形式で紹介。トップはリーガ歴代最多得点記録を持つメッシ(439ゴール)で、2位はC・ロナウド(311ゴール)だった。ここまでは予想どおりかもしれないが、では3位以下を答えられるだろうか?


 本稿では『BBC』が出したヒントも交えながら、トップ20にランクインした選手たちを紹介しよう。


※記録はすべて6月15日時点のもの。

写真=Getty Images


 

▼20位 フェルナンド・ジョレンテ(88ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:アスレティック・ビルバオ(2005−2013)、セビージャ(2015−2016)


 20位に入ったのは、昨季トッテナムをUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)準優勝に導いたジョレンテ。A・ビルバオの下部組織出身で、先日引退を表明したアリツ・アドゥリスとは激しいポジション争いを繰り広げた。


▼19位 フレデリク・カヌーテ(89ゴール/マリ)

クラブ在籍歴:セビージャ(2005−2012)


 2005年にトッテナムからセビージャに加入し、エースとして活躍。フランス出身ながら、父の祖国であるマリ代表を選択し、2007年にはヨーロッパ生まれの選手として初のアフリカ年間最優秀選手賞を受賞した。


▼18位 ラウール・ガルシア(91ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:オサスナ(2004−2007/2011−2012)、アトレティコ・マドリード(2007−2011/2012−2015)、アスレティック・ビルバオ(2015−)


 『BBC』に「A・ビルバオにゴールと活力を与えるMF」と紹介されたのが、R・ガルシアだ。MF登録選手としては最多の91ゴールを記録し、アトレティコ時代には7つのタイトルを獲得している。


▼17位 ルベン・カストロ(93ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:ラス・パルマス(2001−2004/2018−)、ベティス(2010−2018)など


 ベティスでは、クラブ歴代最多となる公式戦147ゴールをマーク。2018年に復帰した故郷のラス・パルマスでは、38歳となった今もピッチに立ち続けている。


▼16位 イアゴ・アスパス(98ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:セルタ(2008−2013/2015−)、リヴァプール(2013−2014)など


 1年だけ在籍したリヴァプールでは、プレミアリーグでゴールを奪えず。しかし2015年にプロデビューを果たしたセルタに復帰すると、不動のエースとして活躍。スペイン人得点王に贈られる「サラ賞」を過去3シーズン連続で受賞している。


▼15位 フェルナンド・トーレス(106ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:アトレティコ・マドリード(2001−2007/2015−2018)


 15位に入ったのは、昨年までサガン鳥栖に在籍したトーレス。アトレティコでは、2018年4月にリーガ通算100ゴールを達成し、クラブ史上5人目となる快挙を成し遂げた。なお過去には、「学校のクラスでアトレティコファンを名乗るのは僕1人だった」と語ったことも。


▼14位 ゴンサロ・イグアイン(107ゴール/アルゼンチン)

クラブ在籍歴:レアル・マドリード(2007−2013)


 2007年1月にレアルと契約を交わし、ファビオ・カペッロ、ベルント・シュスター、マヌエル・ペジェグリーニ、ジョゼ・モウリーニョといった有名監督の下でプレー。ただ、師弟関係を結ぶのは、3つの異なるチームで指導を受けた、現ユヴェントス指揮官のマウリツィオ・サッリだ。


▼12位タイ ロベルト・ソルダード(112ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:レアル・マドリード(2005−2008)、ヘタフェ(2008−2010)、バレンシア(2010−2013)、ビジャレアル(2015−2017)、グラナダ(2019−)など


 レアルの下部組織出身だが、トップチームではリーグ戦わずか2得点。残る110ゴールは、ヘタフェやバレンシアで積み重ねてきた。バレンシアに在籍していた2011−12シーズンには、ジョレンテと並ぶスペイン人最多17ゴールを挙げている。


▼12位タイ アルバロ・ネグレド(112ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:レアル・マドリード(2009)、セビージャ(2009−2013)、バレンシア(2014−2016)など


 ソルダードと並ぶ112ゴールをリーガで記録したネグレド。2人はその他にも、レアルの下部組織出身、バレンシアに在籍、プレミアリーグやトルコリーグに挑戦と、多くの共通点を持つ。スペイン代表でもメンバー入りを争った仲だった。


▼11位 ラウール・タムード(126ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:エスパニョール(1997−2010)、レアル・ソシエダ(2010−2011)など


 エスパニョールの生え抜きで、クラブのリーガ最多得点記録を持つレジェンド。元日本代表FW西澤明訓氏や、現横浜FCのMF中村俊輔とプレーした経験を持つ。現在は古巣の強化部に籍を置き、チームを支えている。


▼10位 ラウール・ゴンサレス(127ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:レアル・マドリード(1994−2010)


 『BBC』が出したヒントは、「ミスター・レアル・マドリード」。となれば、ラウールしかいないだろう。今季はBチームの監督を務め、いずれは“第ニのジダン”としてトップチームを率いることが期待されている。


▼9位 ディエゴ・フォルラン(128ゴール/ウルグアイ)

クラブ在籍歴:ビジャレアル(2004−2007)、アトレティコ・マドリード(2007−2011)


 欧州初挑戦となったマンチェスター・Uではさしたるインパクトを残せなかったが、2004年に加入したビジャレアルで覚醒。1年目からリーガ得点王に輝くと、アトレティコ加入2年目の2009年にも再び得点王のタイトルを手にした。


▼7位タイ ルイス・スアレス(142ゴール/ウルグアイ)

クラブ在籍歴:バルセロナ(2014−)


 『BBC』が出したヒントは「相手に3度噛みついた」。その過去を消すことはできないが、スペインでは見事更生を果たし、これまでに“先輩”フォルランを上回る142ゴールを挙げている。2009−10シーズン以降、メッシとC・ロナウド以外で得点王に輝いた唯一の選手でもある。


▼7位タイ アントワーヌ・グリーズマン(142ゴール/フランス)

クラブ在籍歴:レアル・ソシエダ(2009−2014)、アトレティコ・マドリード(2014−2019)、バルセロナ(2019−)


 グリーズマンのヒントは、「某有名シャンプーの広告塔に起用された」。ピッチ上のパフォーマンスのみならず、おしゃれなヘアスタイルも注目を集めており、2018年のロシア・ワールドカップ前に某有名シャンプーの広告塔に起用された。


▼6位 サミュエル・エトー(155ゴール/カメルーン)

クラブ在籍歴:レアル・マドリード(1997−2000)、マジョルカ(2000−2004)、バルセロナ(2004−2009)など


 スペインのみならず、イタリア、イングランド、ロシア、トルコなど、欧州各国でゴールを量産してきたエトー。カメルーン代表の歴代最多得点記録(56ゴール)を持ち、アフリカネーションズカップの通算得点ランキングでもトップに立つ(18ゴール)。


▼5位 アリツ・アドゥリス(158ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:アスレティック・ビルバオ(2002−2004/2006−2008/2012−2020)、マジョルカ(2008−2010)など


 先日、現役を退いたアドゥリスが5位にランクイン。30代半ばに点取り屋としての才能を開花させ、2016年11月には、スペイン代表の最年長得点記録(35歳275日)を86年ぶりに更新した。


▼4位 カリム・ベンゼマ(162ゴール/フランス)

クラブ在籍歴:レアル・マドリード(2009−)


 『BBC』が出したヒントは、「自らをF1カーに例えた選手」。今年3月、フランス代表で1トップのレギュラーを務めるオリヴィエ・ジルーとどちらが優れているかと問われた際に、「F1カーとゴーカートを一緒にしないでほしい。俺のほうが優れている。F1カーだ」とコメント。大きな話題となった。


▼3位 ダビド・ビジャ(186ゴール/スペイン)

クラブ在籍歴:バレンシア(2005−2010)、バルセロナ(2010−2013)、アトレティコ・マドリード(2013−2014)


 メッシ、C・ロナウドに次ぐ、3位はビジャだった。リーガでは得点王のタイトルを取れなかったものの、EURO2008と2010年南アフリカ・ワールドカップでは得点王に輝き、両大会のスペイン優勝に大きく貢献した。代表通算59ゴールはスペインの歴代最多記録になる。


▼2位 クリスティアーノ・ロナウド(311ゴール/ポルトガル)

クラブ在籍歴:レアル・マドリード(2009−2018)


 メッシには及ばないものの、レアル・マドリードの歴代最多得点記録を保持。レアル時代のシーズン平均得点は「34.6」と、驚異的な数字を残した。


▼1位 リオネル・メッシ(439ゴール/アルゼンチン)

クラブ在籍歴:バルセロナ(2004−)


 今季20ゴール目を奪ったメッシは得点ランキングで首位を独走中。もし、このままメッシが今季も得点王に輝けば、テルモ・サラ氏の記録を更新し、史上最多の7度目の得点王となる。新たな快挙を成し遂げられるか、要注目だ。