23日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝をもって、秋春制の欧州クラブの2019−20シーズンが幕を閉じた。


 ヤングタレントを中心に多くの選手がブレイクスルーを果たした一方で、期待を裏切った選手たちも少なくない。では、欧州5大リーグでこの1年間に最も市場価値を下げた選手は誰なのか――。


 移籍情報サイト『Transfermarkt』は選手の年齢や過去の実績などを踏まえ、移籍マーケットにおける推定市場価格を独自に算出している。今年に入ってから猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、トップ選手たちの評価額も軒並み下落する中、昨年7月1日からの“下げ幅(下落額)”が最も大きかったプレーヤー10名をランキング形式で紹介する。


※情報はすべて8月28日時点のもの

※日本円は8月28日時点のレートで換算

※カッコ内は(2019−20シーズン終了時の所属クラブ/国籍/ポジション/現年齢)


[写真]=Getty Images


◆▼8位


ギャレス・ベイル(レアル・マドリード/ウェールズ/FW/31歳)

最新の市場価値:2800万ユーロ(約35億円)

下げ幅:3200万ユーロ(約40億円)


2013年のレアル加入後、自己ワーストのリーグ戦出場数(16試合)を記録したように、今シーズンはピッチに立つ回数自体が少なく、サッカー選手としての価値を大きく下げた。4年前に9000万ユーロだった市場価値は約3分の1に下落し、ビジャレアルに所属するMF久保建英(3000万ユーロ)を下回ったことが日本でも大きな話題となったばかりだ。


アラン(ナポリ/ブラジル/MF/29歳)

最新の市場価値:2800万ユーロ(約35億円)

下げ幅:3200万ユーロ(約40億円)


シーズン途中の監督交代(カルロ・アンチェロッティ→ジェンナーロ・ガットゥーゾ)に伴う戦術変更と、指揮官が求めるタイプの選手(ディエゴ・デンメとスタニスラフ・ロボツカ)の加入によって、チーム内での序列が低下。もうすぐ三十路を迎える年齢もマイナスに働き、評価額は50%以上も下落した。


ケパ・アリサバラガ(チェルシー/スペイン/GK/25歳)

最新の市場価値:2800万ユーロ(約35億円)

下げ幅:3200万ユーロ(約40億円)


2018年夏にGK史上最高額となる移籍金でチェルシーに加入するも、2年目の今シーズンはパフォーマンスが安定せず、ベンチ降格を命じられた。これによって、昨年12月時点で6000万ユーロあった市場価値は急落。失った信頼を回復するのは難しく、今夏の放出候補に名前が挙がっている。


◆▼6位


フィリペ・コウチーニョ(バイエルン/ブラジル/MF/28歳)

最新の市場価値:5600万ユーロ(約71億円)

下げ幅:3400万ユーロ(約43億円)


今シーズンはレンタル先のバイエルンで3冠獲得に貢献したものの、買い取りオプションを行使されなかったように、チーム内で不動の地位を築くことはできず。評価額も3000万ユーロ以上、下げることとなった。所属元のバルセロナで名誉挽回となるのか、ロナルド・クーマン新監督の手綱さばきにも注目が集まる。


アントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ/フランス/FW/29歳)

最新の市場価値:9600万ユーロ(約121億円)

下げ幅:3400万ユーロ(約43億円)


昨年夏、1億2000万ユーロの移籍金でバルセロナに加入。公式戦48試合に出場して15得点とまずまずの数字を残したが、リオネル・メッシとの共存を果たせず、何より無冠に終わった。CL奪還に向けて獲得された選手としては物足りないパフォーマンスに終わり、市場価値もついに1億ユーロを下回ることになった。


◆▼5位


リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン/FW/33歳)

最新の市場価値:1億1200万ユーロ(約141億円)

下げ幅:3800万ユーロ(約48億円)


第5位にランクインしたのは、去就が騒がれているメッシ。今シーズンも欧州5大リーグで最も多くのゴールを生み出すなど、圧倒的な活躍を見せたが、33歳という年齢、そして新型コロナウイルスの影響もあってか、評価額は4000万ユーロ近くのダウンとなった。それでも30代で唯一、1億ユーロ以上の価値を持つ選手となっている。


◆▼4位


クリスティアン・エリクセン(インテル/デンマーク/MF/28歳)

最新の市場価値:6000万ユーロ(約76億円)

下げ幅:4000万ユーロ(約50億円)


今年1月に6年半過ごしたトッテナムを退団し、インテルへ移籍。アントニオ・コンテ監督の下で新たな挑戦をスタートさせたが、レギュラーの座を奪うことはできず、シーズン途中での移籍の難しさを痛感する後半戦となった。市場価値もこの1年で40パーセントの下落となった。


◆▼3位


ウスマン・デンベレ(バルセロナ/フランス/FW/23歳)

最新の市場価値:5600万ユーロ(約71億円)

下げ幅:4400万ユーロ(約55億円)


まだ“伸び盛り”と言える23歳だが、2019年2月に自己最高の1億2000万ユーロの値を付けて以降、市場価値は下がり続けており、ついにバルセロナ加入時の8000万ユーロをも下回った。今シーズンもケガで大半の試合を棒に振り、公式戦出場数はわずか9試合。地元メディアでは“不良債権”とも揶揄されており、今後の去就は不透明となっている。


◆▼2位


ネイマール(パリ・サンジェルマン/ブラジル/FW/28歳)

最新の市場価値:1億2800万ユーロ(約161億円)

下げ幅:5200万ユーロ(約66億円)


意外にも、ネイマールが2位にランクイン。ただし現在の市場価値は、今年4月に更新されたもの。この時、3200万ユーロの大幅ダウンとなったが、その後に再開されたCLでは決勝進出の立役者となったことから、次回の査定でV字回復を果たす可能性がある。


◆▼1位


エデン・アザール(レアル・マドリード/ベルギー/FW/29歳)

最新の市場価値:8000万ユーロ(約101億円)

下げ幅:7000万ユーロ(約88億円)


今シーズン、最も市場価値を下げた選手はアザールだった。1億ユーロ超えの移籍金と共にレアルの一員となったが、度重なるケガの影響で背番号“7”としての真価を発揮できず。市場価値は46.7パーセントの大幅ダウンとなった。それでも8000万ユーロの評価額はチームトップである。


(記事/Footmedia)