◆■サガン鳥栖 好調の攻撃陣が負傷者続出の守備陣をどこまでカバーできるか


【プラス材料】

 9月を3勝2分3敗で終えたサガン鳥栖。10月に入って連敗を喫しているものの、攻撃陣は好調と言っていい。FW林大地が5得点を挙げてチームを牽引し、目下売り出し中のFW石井快征も元気な姿を見せている。そして、負傷離脱していたFWレンゾ・ロペスが前節のガンバ大阪戦で復帰。しかも、途中出場ながらゴールを決めたのは朗報だ。


「ゴール前までは運べるが、その後のクオリティが(上位のチームとは)違う」と金明輝監督は言うものの、ここまで14位と健闘していることは評価できる。ユースを指導していた時から見ている選手が多いことも、この順位に位置している要因と言えるだろう。


 加えて、MF陣やDF陣も積極的に攻撃に顔を出す。「ゴールまでのイメージは共有できている」(金監督)証明と言えるだろう。調子の良い選手をどんどん起用できるのが今の強みだ。


【マイナス材料】

 守備陣にケガが多いのが気がかりである。7日には、守備のユーティリティプレーヤーであるMF高橋秀人の約8週間の離脱が発表された。「専門ではない選手を起用せざるを得ない」(金監督)状態が続くが、今季は降格がないため、選手を試しながら起用できることはわずかながらの明るい材料かもしれない。押し込む時間帯もあるだけに、無用な失点は避けたいところ。


 前線からプレスをかけるため、DFの後方を突かれると脆さを見せるが、ボールを奪われた時や奪われそうになった時の切り替えの精度を上げて対応するしかない。両サイドバックも積極的に攻撃参加を見せるだけに、左右のバランスも必要になる。若いゆえに勢いを見ることはできるが、試合運びの読みに関してはまだまだ時間がかかりそうだ。


文:totoONE編集部


◆■浦和レッズ 決定力不足が深刻に。鬼門の敵地で連敗ストップを目指す


【プラス材料】

 無得点での3連敗中であり、相性のよくないサガン鳥栖とのアウェイゲーム。特にケガ人の復帰などもないことから、浦和レッズの中に客観的なプラス材料はない。日程面では、鳥栖が7日にガンバ大阪戦を消化していることから、その有利さのみがプラス材料と言えるだろう。


 前節の名古屋グランパス戦後に大槻毅監督は、ボールを最終ラインから運んでいく部分についての手応えを話した。中間のトレーニングではMF柏木陽介とMFエヴェルトンが中盤でコンビを組む姿もあり、そのとおりのスタメンとなれば、マイボールの時間に対するアプローチと受け取ることができるだろう。


 名古屋戦の黒星で、シーズン前半に先行していた勝利数は敗北数と並んだ。負け越しを避けるためには、かつて“鬼門”と呼ばれたスタジアムで最低でも勝ち点1を持ち帰りたい。


【マイナス材料】

 J1での鳥栖とのアウェイゲームの対戦成績は1勝3分4敗。特に9月以降の対戦では勝利したことがなく、それがリーグ優勝を逃すキーポイントとなった試合があったことからも“鬼門”と呼ばれてきた。


 今回の対戦に関しては、前節の名古屋戦で退場処分となったDFトーマス・デンが出場停止となる。そのため、センターバックはDF岩波拓也とDF槙野智章がコンビを組むことが濃厚だ。


 チームの課題は得点の奪えない攻撃に、失点が止まらない守備。サッカーの試合で勝利するためには、非常に厳しいものが残っている。今季の勝敗数こそ五分だが、得失点差「-10」という事実がそれを物語っている。5日間の準備期間でどれだけのことが整理されているのか、楽観視のできないゲームであるのは間違いない。


文:totoONE編集部