ユヴェントスに所属するアメリカ代表MFウェストン・マケニーが12日、自身のTwitterで人種差別に対する力強いメッセージを発信した。


 22歳のマケニーは今夏にシャルケからユヴェントスに移籍し、初のアメリカ人選手としてクラブの歴史に名を刻んだ。選手として着実にステップアップしているが、それと同時にサッカー界でも問題となっている人種差別と戦う姿勢を示している。


 シャルケにいた今年5月には、アメリカで黒人男性のジョージ・フロイド氏が白人警察官に首を圧迫されて亡くなった事件を受けて、いち早く行動に出ていた。同月30日に行われたブンデスリーガのブレーメン戦でアームバンドに「JUSTICE FOR GEORGE(ジョージさんに正義を)」と書いて、フロイド氏の追悼と人種差別への抗議の意を示していた。ブンデスリーガではマケニーに続いて、ドルトムントのイングランド代表FWジェイドン・サンチョやボルシアMGのフランス人FWマルクス・テュラムらもピッチ上で抗議を行っていった。


 マケニーは12日に自身のTwitterにアディダスによる動画を投稿。そこで、人種差別に抗議する力強いメッセージを語った。


「今シーズンのはじめに、ファンが試合後に僕にモンキーチャント(猿の鳴き声を真似たもの、黒人差別を意味)をしてきた。衝撃的なことだった」


「故郷のダラスに帰ったとき、夜に運転するのが怖かった。もし警察に止められたら、何が起こるかわからないから。僕の肌の色を理由に僕を受け入れないかもしれない国の代表選手として僕はプレーしているんだ。それは間違いなく、胸が張り裂けるようなことだ」


「アームバンドを着けたとき、それは義務であり責任だと感じた。一つはアメリカ人として、次にアフリカ系アメリカ人として。僕はただ海外にも注目してもらう必要があると感じたんだ。その行動から、僕は多くのサポートを受けたけど、同時に嫌悪の対象にもなった。『お前はサッカー選手なんだから、政治的な発言をするべきではない』と言われたけど、でも僕はそれが政治的な発言になるとは思わなかった。人が1人亡くなっているんだ。僕はただ黙ってドリブルするつもりはない。僕にサッカーだけすべきだと言う人がいるだけで、僕は自分の声を小さくするつもりはない」


「僕はただ偉大なサッカー選手として知られたいわけではない。偉大な人間として、偉大な1人の人物として知られたいんだ。それが僕のやろうとしていることで、未来のために残すことを作っていきたいんだ。僕は今のありのままの僕が好きなんだ」