レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督の手腕に対して、懐疑的な見方が出始めている。スペイン紙『マルカ』は22日、「ジダンの5つの重大なミス」と題して、指揮官の分析を行っている。


 “白い巨人”は、17日に行われたリーガ・エスパニョーラ第6節カディス戦で0−1とまさかの敗北を喫すると、続く21日のチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第1節シャフタール戦にも2−3で敗れ、現在公式戦2連敗中。24日にはバルセロナとの“エル・クラシコ”を控えているなかで、チームのパフォーマンス低下が懸念されている。『マルカ』は、今シーズンのジダン監督の出来栄えを分析。5つのミスがあったことを指摘している。


◆1. チームビルディングに関する計画が不十分

この責任については、フロレンティーノ・ペレス会長が負うところもあるが、夏の移籍市場で複数の主力選手を失ったのに対し、上積みした新戦力といえばローンバックさせたノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアとスペイン代表DFアルバロ・オドリオソラだけ。皮肉なことに、両選手は現在負傷中であり、今シーズンは実質的に全くチームに貢献できていない。


◆2. 選ばれたイスコと去ったハメス…ジダン監督の選択は正しかったのか?

エヴァートンに加入したコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスは、今シーズンのプレミアリーグにおいて最大の注目選手の1人だ。一方で、レアルにとどまったスペイン代表MFイスコは、パフォーマンスの悪さで多くの批判にさらされている。疑問視されているのは、ジダン監督が不仲を噂されたハメスをどのように扱ってきたかということだ。指揮官はイスコを起用することに賭け、ハメスはクラブを去った。そしてこれまでのところ、指揮官の決断は誤っているように見える。


◆3. マルセロに対する、ジダン監督の無条件の信頼

ブラジル代表DFマルセロはレアルの歴史上でも偉大な選手の1人だが、クラブでの彼の時間は終わりを迎えているように映る。彼は少なくとも過去2シーズンの間に衰えを示しており、直近の2つの敗戦の中心にいる。マルセロは守備面でミスを犯しており、チームに不必要な労力を割かせ、もはや攻撃面でもチームに貢献していないが、ジダン監督は彼に重要な役割を与え続けている。


◆4. ハキミとレギロンの売却

繰り返しになるが、これは指揮官と会長(が率いる技術部門)の間で責任を共有すべき事項だ。“白い巨人”は、今夏資金を集める必要があり、モロッコ代表DFアクラフ・ハキミを4,000万ユーロ(約49億4,500万円)、スペイン人DFセルヒオ・レギロンを3,000万ユーロ(約37億円)弱で売却した。レアルのカンテラ(下部組織)に所属していた2人は、現時点でジダン監督のチーム内で最も問題のある2つのポジションでのプレーを得意としているにもかかわらず、それぞれインテルとトッテナムに売却された。そして、レアルのサポーターは両選手がクラブを離れてから目覚ましい活躍をしているのを目の当たりにしている。


◆5. ヨヴィッチ、ヴィニシウス、ウーデゴーアが、指揮官からの信頼を感じていない

ジダン監督には、常にスタメンを任せられる選手たちがいる。ベルギー代表GKティボー・クルトワ、スペイン代表DFセルヒオ・ラモス、フランス代表DFラファエル・ヴァラン、スペイン代表DFダニエル・カルバハル、ブラジル代表MFカゼミーロ、ドイツ代表MFトニ・クロース、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、フランス代表FWカリム・ベンゼマなどだ。だが、指揮官からの信頼を感じていない選手たちもいる。セルビア代表FWルカ・ヨヴィッチ、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール、ウーデゴーアは、レアルでプレーするための自信を身に着けているように見えない。彼らの自信の欠如は、ジダン監督から不思議な起用の仕方をされることで発生している。特に、指揮官が説明のつかない判断で突如ピッチに送り出したり、途中交代させることで、彼らのパフォーマンスはみるみる低下してしまった。彼はローテーションも好まないので、控え扱いの選手たちは自らが冷遇されていると感じるだろう。