UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージは折り返し地点を迎え、24日から第4節が行われる。新型コロナウイルスの影響で2020−21シーズンは10月に開幕すると、そこから3週連続で試合を開催。平行して国内リーグも行われていたため、どんな大会になっているのか把握しきれていない人も多いだろう。


 そこで今回は、グループステージの“前半戦”を終えた時点で気になるデータを5つ紹介。今大会ここまでの傾向を数字でひも解いてみた。


◆■得点王争いは?

 開幕3試合を終えて、ディオゴ・ジョッタ(リヴァプール/23歳)、マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U/23歳)、アルバロ・モラタ(ユヴェントス/28歳)、アーリング・ハーランド(ドルトムント/20歳)がそれぞれ4ゴールを挙げて、ランキングのトップに君臨。彼らの平均年齢は「23.5歳」とヤングストライカーたちの活躍が目立つのが今季の特徴だ。一方、前回大会得点王のロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン/32歳)はここまで2ゴールに留まっているが、バイエルンはチームとして最多12ゴールを記録しており、王者の攻撃力は今季も健在である。


◆■最も走った選手は?

 グループステージ第3節を終えて最も走行距離が長かった選手は、ボルシアMGのクリストフ・クラマーで36923メートルを記録。次いで、同僚のフロリアン・ノイハウスが35368メートルを叩き出し、ボルシアMG勢がトップ2を独占している。第5位にも、ボルシアMGのヨナス・ホフマン(35180メートル)が名を連ね、“メングラ”の走力は他を圧倒していることが分かる。なお3位にランクインしたのは、アヤックスのドゥシャン・タディッチ(35280メートル)。11月20日に32歳の誕生日を迎えたセルビア代表FWは、今季公式戦13試合で9ゴール4アシストをマークするなど、変わらぬパフォーマンスを見せている。


◆■ツキに見放されているチームは?

「運も実力のうち」と言われるが、その運に見放されているのがインテルかもしれない。ここまでグループステージ3試合を戦って、ゴールの枠に嫌われたシュートが最多4本を数えるのだ。第3節のレアル・マドリード戦でも、ニコロ・バレッラとラウタロ・マルティネスのシュートがそれぞれクロスバーとポストを直撃。もし決まっていたら今大会初勝利を手にしていたかもしれない。ボルシアMG、シャフタール、レアル・マドリードが同居するグループBで唯一の未勝利チームとなっており、25日のレアル戦に敗れると大会からの敗退が決定する可能性がある。崖っぷちに立たされた彼らに勝利の女神は微笑むだろうか。


◆■最も荒い(?)チーム

 サッカー界最高峰の戦いが繰り広げられるCLでは、ピッチの至るところで激しいデュエルが繰り広げられている。では、最もファウル数が多いチームはどこなのか――。開幕から3節を終えた時点でトップに君臨するのは、ライプツィヒ。唯一の「オーバー50」となる58回のファウルを記録している。


 ただ、若き智将ユリアン・ナーゲルスマンに率いられる彼らが“汚いチーム”とは言えないだろう。被ファウル数に着目すると、こちらも最多の50回を数えるからだ。ファウルを犯す回数も多いが、受ける回数も多い。すなわち、相手の嫌がることをやる一方で、相手に嫌がられるプレーも多いということだろう。パリ・サンジェルマンとマンチェスター・Uが同居する“最激戦区”を勝ち抜くことはできるのか、残り3試合からも目が離せない。


◆■クロスを多用するチームは?

 プレッシングの速さと密度の向上に伴い、現代サッカーでは、比較的スペースと時間を得られるサイド攻撃の重要性がさらに高まっている。2019−20シーズンのCLをまとめたUEFAテクニカルレポートでも、大会中に生まれたゴールの29.3%はサイドからのクロスが起点となっていたことが紹介されていた。そこで今季の“クロス数”と“クロス成功数”に着目すると、セビージャがクロス数(80)、クロス成功数(22)ともにトップの数値を記録。選手別でも、同クラブの主将ヘスス・ナバスが、ザルツブルクのドミニク・ショボスライと並んで最多7本のクロス成功数を記録している。


 中央エリアでのパス回しは極力避けて、奪ったボールは素早くサイドへ展開。そこからのクロスでゴールを強襲する攻撃パターンの有効性は、昨季のヨーロッパリーグ優勝という結果を見ても明らかだろう。セビージャは24日に行われるクラスノダール戦に勝てば、グループ突破の可能性がある。2018年にベスト8進出を成し遂げているが、今大会はそれ以上の成績を収めて“台風の目”となるだろうか。


(記事/Footmedia)