柏レイソルは12日、ケニア代表FWオルンガがカタールのアル・ドゥハイルに完全移籍したことを発表した。アル・ドゥハイルは同日にカタール・スターズリーグ第14節でアル・サッドと対戦。正式な加入発表前にオルンガは同試合のスタメンに名を連ね、背番号「26」で異例の新天地デビューを飾っている。


 オルンガは柏のクラブ公式サイトを通じ、「柏レイソルのファンの皆様、今までのサポートに対して、心から感謝したいと思います」とコメントした。「レイソルという素晴らしいクラブで在籍した期間は本当に楽しく過ごすことができました。今後、このクラブがもっともっと発展できることを願い、これから迎える大会でも成果を挙げられるように応援しています。将来いつかまた、この美しいクラブでプレーできることを願っています。2021年シーズン、クラブの成功を祈っています。ありがとうございます!」


 1994年生まれで26歳のオルンガは、ケニアのリバティ・スポーツ・アカデミーでユース年代を過ごした後、国内で数クラブを渡り歩いた。2016年にスウェーデン1部のユールゴーデンへ移籍すると、リーグ戦27試合出場で12得点を記録。2017年1月に中国の貴州智誠へ移籍し、同年9月に当時スペイン1部のジローナへ加入。リーガ・エスパニョーラで14試合3得点を記録した。その後、2018年8月に柏レイソルへ加入してケニア人初となるJリーガーに。Jリーグ1年目はJ1リーグ10試合3得点にとどまったが、J2でのプレーとなった2019シーズンは30試合27得点と大ブレイク。柏のJ2優勝および1年でのJ1復帰に貢献し、最終節ではJリーグ新記録となる1試合8得点をマークして大きなインパクトを残した。


 2020シーズンはJ1リーグで32試合に出場し、28ゴールをマーク。得点王とMVPのダブル受賞を果たした。現行の34試合制となった2005年以降のJ1では、2005年にアラウージョが決めた33ゴールに次いで歴代2番目となるゴール数で、得点王にも輝いていた。


 新天地のアル・ドゥハイルは、カタールリーグで7度の優勝を誇る強豪クラブの一つ。過去には日本代表MF中島翔哉、元クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチなどが在籍。現在は現役時代にインテルやパルマでプレーしたサブリ・ラムシ氏が監督を務め、元モロッコ代表DFメフディ・ベナティアや北朝鮮代表FWハン・グァンソンが所属している。


 なお、日本時間の深夜に発表された移籍と前代未聞のデビューに、柏の公式マスコットのレイくんも驚きを隠せなかったようだ。レイくんはTwitterで、「おどろかせてしまってすみません。じかんのことを言う人もいるけど、日本がねむってる時間にも、サッカーの世界はうごいていて、コウスケ(中村航輔)とミカ(オルンガ)もあたらしい道にすすんでいます。まあ会見はわかるけど、もうゲームに出ちゃうのはビックリだけどね」と記した。