いよいよ来週から、チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の決勝トーナメントがスタートする。


 2カ月ぶりの再開で注目されるのが、今冬の移籍市場で加わった新加入選手だろう。2018−19シーズンから、大会期間中に移籍したとしてもCL決勝トーナメントに出場することが可能となった。グループステージで活躍してステップアップを果たした選手が、新天地で新たなキーマンとなる可能性もあるのだ。


 そこで今回は、決勝トーナメントでの活躍が期待される今冬の新戦力をピックアップ。注目のニューカマーたちを8名紹介する。


[写真]=Getty Images


◆ドミニク・ショボスライ



(ライプツィヒ/ハンガリー/MF/20歳)


 昨季のノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(現ドルトムント)や日本代表MF南野拓実(現サウサンプトン)に続き、今冬もザルツブルクから有望株がステップアップを果たした。セルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ(ラツィオ)とドイツ代表MFトニ・クロース(レアル・マドリード)の融合系とも称される大型MFで、ビッグクラブによる争奪戦の末にライプツィヒ行きが決定。残念ながら、ケガのため新天地デビューには至らず、リヴァプールとのファーストレグも欠場濃厚だが、若き智将ユリアン・ナーゲルスマンの下でスターダムを駆け上がる可能性は高い。


◆アレハンドロ・ゴメス



(セビージャ/アルゼンチン/MF/32歳)


 アタランタでは主将を務め、前回大会はCL初出場のチームをベスト8に導いた。しかし今季のグループステージ第5節ミッティラン戦で指揮官と口論になったのをキッカケに確執が生まれ、今冬に電撃退団。セビージャの一員として、決勝トーナメントに臨むことが決まった。デビュー2戦目にして初ゴールをマークするなど、調子は上々。2月15日に33歳の誕生日を迎える経験豊富なベテランは、若さと勢いのあるドルトムントに対しても脅威となるだろう。


◆ヨアキム・メーレ



(アタランタ/デンマーク/DF/23歳)


 アタランタが今冬いち早く獲得したのが、昨年9月にデンマーク代表デビューを果たしたメーレだった。ウイング並みの攻撃性能を備えたサイドバックで、タッチライン沿いの上下動はお手の物。ヘンクでは日本代表MF伊東純也と縦関係のコンビネーションを築き、アタランタでも早速、左右のウイングバックとして出場機会を得ている。ドイツ代表DFロビン・ゴセンスとオランダ代表DFハンス・ハテブールの両翼が鉄板とはいえ、ピッチに立つチャンスは十分にありそうだ。


◆ムサ・デンベレ



(アトレティコ・マドリード/フランス/FW/24歳)


 昨年末に契約解除を発表したスペイン代表FWジエゴ・コスタの後釜として、リヨンから加入。4日に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出てデビューはしばらくお預けとなったが、スピード、パワー、テクニックの三拍子が揃ったストライカーで、単独でゴールをこじ開ける力もある。好調のウルグアイ代表FWルイス・スアレスに何らかのアクシデントがあったとしても、代役を務める実力は十分にあるだろう。


◆オザン・カバク



(リヴァプール/トルコ/DF/20歳)


 長期離脱中のオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、イングランド代表DFジョー・ゴメス、カメルーン代表DFジョエル・マティプに代わる即戦力候補として、リヴァプールに加入した。プレミアリーグ初挑戦で、CLも未経験。何より新たなチームメイトとの連携面に不安を抱える。とはいえ、ラウンド16の相手は、ブンデスリーガ時代に対戦経験のあるライプツィヒだ。スタメン起用が見送られたとしても、チーム屈指の“情報通”として重宝されそうだ。


◆マルティン・ウーデゴーア



(アーセナル/ノルウェー/MF/22歳)


 今季、満を持してレアル・マドリードに復帰したが、ケガもあって、前半戦は公式戦6試合の出場にとどまった。出番を求めて移籍したアーセナルでは、早くも才能の片りんを披露。ゴール前で“違い”を生み出せるタレントとして、チームのさらなるレベルアップに貢献するはずだ。「チャンスを作ることも、ゴールを決めることもできる」と、実力を高く評価するミケル・アルテタ監督のもとで再ブレイクなるか。


◆マリオ・マンジュキッチ



(ミラン/クロアチア/FW/34歳)


 約半年間の“浪人生活”を経て、ミランに加入。背番号「9」を与えられたことからも分かるように、クラブの期待は大きい。絶対的エースとして君臨する元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチの代役を務めることも、イブラヒモヴィッチと“ツインタワー”を形成することもでき、献身的な守備も計算が立つ。たとえ出場機会がなかったとしても、不屈の闘志でチームを鼓舞することができる選手だ。獲得の効果は計り知れない。


◆アマド・ディアロ



(マンチェスター・U/コートジボワール/FW/18歳)


 UEFAが選出した「2021年注目の若手50名」に名を連ねる逸材で、今冬にアタランタからマンチェスター・Uに加入。移籍金は最大で3700万ポンド(約54億円)にのぼる。U−23チームではデビュー戦から2試合で3ゴールを挙げる活躍を見せ、一部のファンからはファーストチームデビューを望む声が出ているという。オーレ・グンナー・スールシャール監督は慎重な姿勢を崩さないが、欧州の舞台で鮮烈なインパクトを残すかもしれない。


(記事/Footmedia)