いよいよ16日からスタートするチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント。中でも注目を集めるのが、同日行われるバルセロナ対パリ・サンジェルマン(PSG)だろう。


 グループステージで14年連続の首位通過を逃したバルセロナに対し、PSGはライプツィヒやマンチェスター・Uが同居する“死の組”を1位で突破した。決勝トーナメント1回戦・ファーストレグの舞台となるのは、バルセロナの本拠地『カンプ・ノウ』。果たして、どんな結果が待ち受けているだろうか。


 ここでは、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』の情報をもとに、7つのトピックを紹介する。


◆■“カンプ・ノウの奇跡”以来の対戦

両チームは、2016−17シーズン以来の対戦となる。4年前も決勝トーナメント1回戦で激突し、ファーストレグはホームのPSGが4−0で先勝。圧倒的なアドバンテージを得たが、『カンプ・ノウ』で迎えたセカンドレグでバルセロナが6−1の大逆転勝利を収め、ベスト8進出を果たした。ファーストレグ4点差負けをひっくり返したのはCL史上初めてのことで、“カンプ・ノウの奇跡”(PSGにとっては、カンプ・ノウの“悲劇”)として今もファンの間で語り継がれている。今回も勝負の行方は最後まで分からないだろう。


◆■打ち合い必至か!?

強力な攻撃陣を擁する両チームの対戦では、ゴールラッシュが期待できる。過去の試合では、必ずゴールが生まれているからだ。両者はこれまでに10回対戦し、計38ゴールを記録。4年前の対戦では、2試合で11ゴールが生まれた。どちらも今季リーグ最多得点を誇り、リオネル・メッシは得点ランク2位の15ゴール、キリアン・エンバペは得点ランク単独トップの16ゴールを挙げている。ネイマールは負傷欠場となるが、役者が揃う両チームだけにファーストレグから打ち合いになる可能性も十分だ。


◆■ホームに強いバルサ

セカンドレグを敵地で戦うバルセロナとしては、ホームでの先勝が必須だろう。今大会のグループステージ最終節では、ユヴェントスに0−3で完敗。CLのホームゲームで39試合ぶりの黒星を喫した。とはいえ、CL決勝トーナメントのホームゲームは6連勝中。2012−13シーズンの準決勝セカンドレグでバイエルンに0−3の敗戦を喫して以降、『カンプ・ノウ』では15試合連続で負けがない(13勝2分け)。フランス勢に対しても、『カンプ・ノウ』では9勝2分け1敗と圧倒的な成績を誇っている。4年前の大逆転劇もあるため、良いイメージを持って大一番に臨みたいところだ。


◆■スペイン勢が苦手のPSG

昨季、CL決勝で涙を呑んだPSGは、「今季こそ」という思いが強いはず。しかし、スペイン勢とは最近11試合でわずか2勝(2分け7敗)と、相性があまり良くない。CLの決勝トーナメントに限っても、スペイン勢から勝利を挙げたのは、敵地で戦った2012−13シーズンの決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、バレンシア戦(2−1)までさかのぼる。その試合以降、スペインでのゲームは7戦未勝利(2分け5敗)。GKケイラー・ナバスをはじめ、アンデル・エレーラやパブロ・サラビア、そして古巣対戦となるラフィーニャなど、かつてスペインでプレーした選手たちを多く抱えていることがプラスに働くだろうか。


◆■因縁の指揮官対決

豪華メンバーが集う今回の一戦だが、両監督の因縁にも注目だ。マウリシオ・ポチェッティーノ監督とロナルド・クーマン監督は選手時代から敵同士として対戦しており、1994−95シーズンには、ポチェッティーノ監督がエスパニョール、クーマン監督がバルセロナの選手としてスペインの地で相まみえた。また2014年には、トッテナムに引き抜かれたポチェッティーノ監督の後任として、クーマン監督がサウサンプトンの指揮官に就任。以来、両者はプレミアリーグの舞台で7度対戦している(ポチェッティーノ監督の4勝2分け1敗)。さらに昨年夏には、揃ってバルセロナの監督候補に浮上。クーマン監督が正式就任を果たしたという経緯がある。互いに敬意を払う関係とはいえ、負けたくない相手に違いない。


◆■主審との相性は?

注目の一戦では主審を務めるのは、オランダ出身のビョルン・カイパース氏。CLではお馴染みの審判で、2014年にはレアル・マドリードとアトレティコ・マドリードの決勝で主審を務めた。2013年4月には、バルセロナとPSGのCL準々決勝セカンドレグを担当。『カンプ・ノウ』で行われたゲームは1−1のドローに終わり、2戦合計3−3、アウェイゴール差でバルセロナが4強進出を果たした。なお、どちらのチームにとっても相性の良い審判で、バルセロナは同氏が主審を務めた過去10戦でわずか1敗(5勝4分け1敗)、一方のPSGも過去5戦で2勝3分けの無敗となっている。


◆■予想オッズは?

注目の大一番を前に、英国の大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』が様々なオッズを発表している(日本時間正午現在)。ファーストレグについては、バルセロナの勝利に「2.05倍」、PSGの勝利に「3.4倍」、ドローに「3.75倍」のオッズがついており、ホームチームが優位に立つ。しかし準々決勝への勝ち抜けオッズを見ると、バルセロナは「1.91倍」、PSGは「1.8倍」と形勢逆転。2試合トータルでは、PSGが若干有利との予想だ。とはいえ、その差はわずかで、可能性はまさに“五分五分”と言ったところだろう。4年前の対戦同様、大どんでん返しもあるかもしれない。


(記事/Footmedia)