FUJI XEROX SUPER CUP 2021が20日に行われ、川崎フロンターレがガンバ大阪を3−2で下した。試合後、G大阪を率いる宮本恒靖監督が会見に出席した。


 G大阪は前半で2点ビハインドとなったものの、後半には主導権を握って反撃を開始。60分に矢島慎也が1点を返すと、67分にはパトリックがPKを沈めた。その後も反撃を続けたが逆転には至らず。後半アディショナルタイムに失点を許し、今季初タイトルはお預けとなっていた。


 まず、宮本監督は「結果は残念に思っている」と話しながらも、「選手たちは一生懸命やってくれた。内容は今年の始動日から取り組んできたものが出せた。相手に上回られたことは改善しなければいけない」とコメント。今季からチームとして取り組んでいる方向性には一定の評価を下している。


「前半はボールを動かす、相手のプレスをいなすなど、できる時間もあったが、相手のペナルティエリア内に入る時間を増やしたかった。後半はそれができた結果、点が取れた。特に距離感が良くなり、守備もよくなった要因になった。ただ、質をもっと上げていかなければと思います」


 G大阪はキックオフと同時に前からボールを奪いにいき、アグレッシブな姿勢を見せた。しかし、前半の飲水タイム後からはペースを川崎に握られ、結果として先制を許す。流れが変わった原因について、宮本監督は「全体が下がってしまった。相手の背後への押し込みもあったので、重たくなった。前線はプレッシャーをかけようとしたが、中盤が少し出てこられなかった。1失点目後、2失点目まで時間が短く、気落ちというか、前半終了までいった」と分析している。


 また、この試合では今オフに加入したチアゴ・アウベス、レアンドロ・ペレイラ69分からピッチに立ち、G大阪デビューを飾った。宮本監督は両選手の起用法について「合流して間もないが、リーグ開幕に向けてコンディションやコンビネーションを高めないといけないので、時間限定での起用になった」と話しつつ、「その中でもいいプレーが見られたと思う」と、プレーには手応えを得ているようだ。また、小野瀬康介を右サイドバックで、矢島慎也を右ウイングに置いた狙いについては「右サイドのコンビネーションの確立と、相手陣内へ深く入ること。そこへのクオリティを求めての起用です」と語っている。後半に躍動した山本悠樹に対しては「尻上がりによくなったが、前半は少し消極的だった。90分間存在感を示してほしいし、セットプレーでのクオリティの高いキックも期待している」と言葉を残した。


 昨季は明治安田生命J1リーグで首位を独走する川崎を捕まえることができず、2位でフィニッシュ。天皇杯全日本サッカー選手権大会でも川崎の前に涙を飲んだ。今回のゼロックスでもリベンジを成し遂げることはできなかった。宮本監督は「リーグ戦開幕前の公式戦なので、もちろん勝敗にこだわらなければならない」と述べつつも、「1週間前に力のある相手とやることで、今の立ち位置が見える。結果としてそれが見えたので、来週以降に生かしていきたい」と、Jリーグ開幕に向けての収穫も口にした。


 G大阪は27日に行われる2021シーズンの明治安田生命J1リーグ開幕戦で、ヴィッセル神戸と対戦する。