マンチェスター・Uは20日、エド・ウッドワード副会長兼最高経営責任者(CEO)が2021年限りで退任することを発表した。


 現在49歳のウッドワード氏は、2005年に現オーナーのグレイザー・ファミリーがクラブ買収した際にアドバイザーとして大きく貢献。2012年から現職に就任し、クラブの経営面だけではなく、チーム強化担当も務めていた。しかし、2013年以降はチームがリーグ優勝から遠ざかり、移籍市場における失策も少なくなく、批判の的にもなっていた。


 ウッドワード氏はクラブ公式サイトを通じ、「マンチェスター・Uに貢献できたことを非常に誇りに思っていますし、世界最高のクラブで16年間も働けたことを光栄に思っています。クラブが将来に向けていい状況にあるので、年末にクラブを去るのは名残惜しいでしょうとコメントした。


「オールド・トラッフォードでの思い出を大切にします。クラブのカルチャーを再生し、マンチェスター・Uのプレースタイルを取り戻せたことを私は誇りに思います。私の在任期間に我々は10億ポンド(約1500億円)以上を投資しました。この2年間、オーレ・グンナー・スールシャール監督の優れたリーダーシップのもとで選手たちが遂げた成長を特に嬉しく思います」


「ここ数年でピッチ上やコーチングスタッフなどに加えてきた変化により、この偉大なクラブが再び優勝トロフィーを掲げる日も近いと確信しています。そしてそれにふさわしいと思っています。私の在任期間中にクラブがプレミアリーグを制覇することを切に願っていましたし、情熱的なファンのためにタイトルを奪還できる基盤があると確信しています」


「いいときも悪いときもサポートしてくれた情熱的なファンに感謝します。クラブの歴史の中で困難な時期であったとは思いますが、みなさんのチームへのサポートに疑問を感じたことは全くありませでした」


 現地メディアは当初、ウッドワード氏の退任について、欧州スーパーリーグ(ESL)への反発を受けたものと報じていた。だが、イギリスメディア『BBC』によると、ウッドワード氏は以前からオーナーのグレイザー・ファミリーと合意に至っていた模様。友好的な退任であり、ESLの騒動は無関係で、リークの可能性があったため発表が前倒しになったという。


 マンチェスター・Uは18日、レアル・マドリードなどとともに欧州の強豪12クラブによるESLの創設を発表した。だが、参加クラブの選手やサポーター、大会不参加のクラブをはじめ、FIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)、各国連盟などが猛反発。チャンピオンズリーグ(CL)やワールドカップなどの既存大会への出場を禁止する措置も示唆された。そのため、マンチェスター・Uは準決勝に進出している今季のヨーロッパリーグから追放となる可能性も浮上していた。


 なお、ウッドワード氏退任の発表後、マンチェスター・UはESLからの撤退も正式に表明している。