◆■川崎フロンターレ 連続失点の守備に不安あり。修正して久々の無失点試合達成へ


【プラス材料】

 リーグ戦5連勝。一時期は勝ち点差「1」にまで肉薄されたが、1試合消化が多い状況で2位に勝ち点差「12」まで差をつけることができた。残り7試合となり、連覇のラストスパートに入ったと言っていいだろう。


 直近の3試合は連続での逆転勝ち。毎試合のようにヒーローが生まれていることがチームに勢いをもたらしている。第32節の鹿島アントラーズ戦ではFW宮城天が、第30節の湘南ベルマーレ戦ではFW知念慶が劇的な決勝弾を記録。前節のヴィッセル神戸戦は試合中のPKを失敗したMF家長昭博がダメ押し弾を決めた。


 5連戦のラストはFC東京との“多摩川クラシコ”。「やるしかないと思います。やるだけ。もちろん、相手もそういう気持ちでくるので、受けずにどれだけやれるか」と指揮官は力を込めた。6連勝で首位キープといきたい。


【マイナス材料】

 5連戦のラストとなる。中2〜3日での連戦が続き、消耗している選手が多い中、チーム全体でどう戦うのか。選手を入れ替えることが予想される中、ベースとなるのは湘南戦だろうか。知念やFW小林悠、DF山村和也、DF車屋紳太郎など、前線と守備陣には疲労の少ない選手が並ぶはずだ。


 チームとしては、ここ4試合連続で失点している部分は改善したいポイントだ。特にここ2試合は、前半の立ち上がりに失点しているのが気になるところ。ゲームの入り方、そしてクロスに対する対応を含めて、より集中力を高める必要がある。こちらは中2日での連戦のため、コンディション面を考えると、先に失点する展開は避けたいところ。FC東京の攻撃陣はタレントが揃っているが、連戦の最後は無失点で終えたい。


文:いしかわごう


◆■FC東京 体力面と戦術面のリードを生かせるか。4試合連続の先制パンチに期待


【プラス材料】

 前節の浦和レッズ戦はMFレアンドロが不在の中、先発を入れ替えながらも「4−2−3−1」のシステムを維持して臨んだ。トップ下にMF髙萩洋次郎、最前線にFW永井謙佑、両ワイドにはFW田川亨介とMF渡邊凌磨を起用。逆転で敗れたが、試合開始1分で田川が裏に抜け出し、“彼らしい”形で先制点をもぎ取るなど収穫もあった。いずれのメンバーの組み合せでも3試合連続で先制していることは明るい材料だ。


 レアンドロの出場停止が続く中、今節のスタメンも流動的だが、FWディエゴ・オリヴェイラは「川崎Fは強いチーム。難しい試合になるが、私たちは一体となって相手の隙を突いていくことが重要」と話す。9月29日のヴィッセル神戸戦から中2日で臨む川崎フロンターレに対して、FC東京は前の試合から1週間のインターバルがあり、相手への対策を含めて戦術を詰められたこともプラスか。


【マイナス材料】

 9月22日に行われた第32節の名古屋グランパス戦から中2日で臨んだ浦和戦は、デイゲームと蒸し暑さも影響してか、時間の経過とともに足が止まってしまった。特にパス回しを強みとする浦和に対してプレスがかからなくなり、相手のボール支配を許した。


 今節の対戦相手である川崎Fもパスワークを持ち味とするチームだ。浦和戦のようにプレスが中途半端になり、守備面で後手を踏むと苦戦は避けられない。


 伝統の“多摩川クラシコ”だが、リーグ戦では2018年の第13節を最後に一度も勝利を挙げられていない。昨季のJリーグYBCルヴァンカップ準決勝のように高いモチベーションと一体感、最高のチームコンディションで挑むことができなければ、敗戦も覚悟しなければならないだろう。


文:totoONE編集部