今月もFIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選が行われる。10月7日のサウジアラビア代表戦、12日のオーストラリア代表戦に招集された日本代表26名を紹介する。


文=元川悦子

写真=Getty Images


◆GK

川島永嗣


生年月日:1983年3月20日(38歳)

身長・体重:185cm・82kg

出身地:埼玉県

所属クラブ:ストラスブール(フランス)


2008年のA代表デビューから13年。38歳のW杯最終予選参戦は史上最年長となる。2018年ロシアW杯最終予選でも佳境だった2017年3月のUAE戦で不死鳥のごとく蘇った。川口能活、楢崎正剛と並ぶ4度目の本大会を目指す守護神は今回も苦境から日本を救い出すはずだ。


権田修一


生年月日:1989年3月3日(32歳)

身長・体重:187cm・84kg

出身地:東京都

所属クラブ:清水エスパルス


2011年1月・イエメン戦で日の丸をつけて以来、川島永嗣ら年長者の壁に長く阻まれてきたが、森保体制になって正守護神を奪取。最終予選を戦い抜くため、昨年末にはJリーグ復帰も決断した。「失点ゼロがミッション」と言い切る32歳のGKの働きはいかに。


谷晃生


生年月日:2000年11月22日(20歳)

身長・体重:190cm・84kg

出身地:大阪府

所属クラブ:湘南ベルマーレ


東京五輪で全試合に出場し、A代表昇格を果たした20歳の守護神。年代別代表実績とセービング力を備えたイケメンということで「若き日の川口能活」を彷彿させる。五輪経由W杯という恩師の成功ロードを踏襲できるか。


◆DF

長友佑都


生年月日:1986年9月12日(35歳)

身長・体重:170cm・68kg

出身地:愛媛県

所属クラブ:FC東京


代表歴代2位の127試合を誇る百戦錬磨の左SB。11年ぶりにFC東京に復帰したばかりだが、4度目W杯への闘志は高まる一方。「自分が代表選手だと子供が分かるまで続けたい」と言うだけに、妻・平愛梨さんと3人の息子に最終予選突破の報を届けるのは最低ノルマだ。


吉田麻也


生年月日:1988年8月24日(33歳)

身長・体重:189cm・87kg

出身地:長崎県

所属クラブ:サンプドリア(イタリア)


「僕は長谷部誠にはなれない」と号泣したロシアW杯から3年。偉大な先人から継承した主将の座に相応しい男に成長した。イタリア移籍、東京五輪4位、9月のオマーン戦苦杯など近年は紆余曲折もあったが、その全てを今回の10月2連戦に生かし、勝利をもたすはずだ。


酒井宏樹


生年月日:1990年4月12日(31歳)

身長・体重:185cm・78kg

出身地:長野県

所属クラブ:浦和レッズ


「浦和でプレーしたくて戻ってきた」と10年ぶりのJ復帰を果たしてから3カ月。日本の絶対的右SBは長友佑都との直接対決も制し、勢いを取り戻して10月2連戦に挑んでくる。ネイマールらを封じてきた経験を生かすべき時は今。世界基準の1対1で敵を唸らせてほしい。


室屋成


生年月日:1994年4月5日(27歳)

身長・体重:176cm・69kg

出身地:大阪府

所属クラブ:ハノーファー(ドイツ)


ハノーファー移籍から1年。「欧州では自己主張しないと認めてもらえない」と意識改革し、タフさに磨きをかけた。W杯最終予選は今回が初だが、9月の中国戦では酒井宏樹欠場の穴埋め以上の働きを披露。親友・南野拓実とともに日本をカタールへと導く覚悟だ。


植田直通


生年月日:1994年10月24日(26歳)

身長・体重:186cm・77kg

出身地:熊本県

所属クラブ:ニーム(フランス)


ロシアW杯での出番なしから3年。ベルギーからフランス2部のニームに環境を変え、屈強かつ狡猾なFW陣との駆け引きに磨きをかけた。9月のオマーン戦では失点に絡む痛恨のミスを犯したが、直後の第1子となる長男が誕生。新米パパのリベンジに期待したい。


板倉滉


生年月日:1997年1月27日(24歳)

身長・体重:186cm・75kg

出身地:神奈川県

所属クラブ:シャルケ(ドイツ)


昨季オランダ・フローニンゲンで全試合フル出場の偉業を達成。今夏からドイツ2部・シャルケに赴いた。新天地でも主力CBとして活躍中で、代表でも吉田麻也、冨安健洋の間に割って入りそうな勢い。明るく社交的な性格でムードメーカーとしても光る存在だ。


中山雄太


生年月日:1997年2月16日(24歳)

身長・体重:181cm・76kg

出身地:茨城県

所属クラブ:ズヴォレ(オランダ)


東京五輪での活躍もあり、「長友さんの後継者候補」と酒井高徳が太鼓判を押したレフティ。左SB、CB、ボランチをこなすマルチ型で「複数ポジション両立は現代サッカーのトレンド」と本人もポジティブだ。今回の最終予選で長友を凌駕する存在感を示せるか。


冨安健洋


生年月日:1998年11月5日(22歳)

身長・体重:187cm・84kg

出身地:福岡県

所属クラブ:アーセナル(イングランド)


22歳の若さで名門・アーセナル入りを勝ち取った稀代のCB。代表歴代最多キャップ数を誇る遠藤保仁も「自分を越えるとしたら冨安君」と言うほどのポテンシャルを秘める。かつて「20歳のおじいちゃん」と評された完成度の高いプレーは今の日本にとって不可欠だ。


橋岡大樹


生年月日:1999年5月17日(22歳)

身長・体重:184cm・80kg

出身地:埼玉県

所属クラブ:シント・トロイデン(ベルギー)


陸上・走り幅跳び日本歴代2位のいとこ・橋岡優輝との東京五輪ダブル出場で注目された右SB。今年2月に赴いたシントトロイデンでいち早く定位置を奪ったことで最終予選初参戦を果たした。守備の万能性で出番を伺いつつ、持ち前の明るさで雰囲気を盛り上げる。


◆MF

原口元気


生年月日:1991年5月9日(30歳)

身長・体重:177cm・68kg

出身地:埼玉県

所属クラブ:ウニオン・ベルリン(ドイツ)


ロシアW杯最終予選で4連続ゴールの熱血漢も30歳。「W杯への飢えは前回の方が強かったけど、“熱”を蘇らせないといけない」と強調。チームに闘争心を吹き込む覚悟だ。ピッチを離れると優しい愛犬家。最終予選では野犬のようにゴールに突き進んでほしい。


柴崎岳


生年月日:1992年5月28日(29歳)

身長・体重:175cm・64kg

出身地:青森県

所属クラブ:レガネス(スペイン)


ロシアW杯16強戦士の1人で、森保体制では長く大黒柱と位置づけられた。この1年は妻・真野恵里菜さんの支えの下、スペイン2部専念。代表から離れたため、9月はややギクシャク感も見て取れた。「10月は山場」と言う男の一挙手一投足が日本の明暗を分ける。


遠藤航


生年月日:1993年2月9日(28歳)

身長・体重:178cm・76kg

出身地:神奈川県

所属クラブ:シュトゥットガルト(ドイツ)


昨季ドイツ1部でデュエル王に輝いた球際と駆け引き、ボール奪取率に秀でるボランチ。今季シュツットガルトで主将となり、東京五輪から出ずっぱりだが、4児の父のタフさは折り紙付き。代表でもフル回転して、重要な10月2連戦を乗り切ってくれるに違いない。


伊東純也


生年月日:1993年3月9日(28歳)

身長・体重:176cm・66kg

出身地:神奈川県

所属クラブ:ヘンク(ベルギー)


9月の中国戦で鋭い飛び出しから大迫勇也の先制弾をお膳立てし、日本を救った快速アタッカー。2019年から所属するヘンクとの契約更新も噂され、その活躍ぶりは欧州でも高評価されている。「子供時代は野菜嫌いで両親を困らせていた」という意外な一面も彼らしい。


浅野拓磨


生年月日:1994年11月10日(26歳)

身長・体重:173cm・71kg

出身地: 三重県

所属クラブ:ボーフム(ドイツ)


森保監督の広島時代の秘蔵っ子で、前回最終予選でもタイ・豪州戦で値千金のゴールを奪ったスピードスター。7人兄弟の3番目という大らかさとバランス感覚も代表の活躍に生きている。ロシアW杯落選をバネに「カタールは絶対に行く」と強い決意で最終予選に挑む。


南野拓実


生年月日:1995年1月16日(26歳)

身長・体重:174cm・68kg

出身地:大阪府

所属クラブ:リヴァプール(イングランド)


森保体制の背番号10であり、重要な得点源の1人。リヴァプールという世界最高峰クラブにいる分、出番確保は難しいが、「今季はここで勝負する」と覚悟を決めて戦っている。その序列を上げるためにも代表での大活躍は必須。10月2連戦は救世主の期待を背負う。


守田英正


生年月日:1995年5月10日(26歳)

身長・体重:177cm・74kg

出身地:大阪府

所属クラブ:サンタクララ(ポルトガル)


今年1月のサンタクララ移籍で「短期間でここまで変わるのか」と代表スタッフに驚きを与えた成長著しいボランチ。今夏にはフェネルバフチェ移籍話も浮上したほど。代表のたびに大西洋・アゾレス諸島から合流するのは至難の業だが、持ち前の逞しさで乗り切る。


鎌田大地


生年月日:1996年8月5日(25歳)

身長・体重:180cm・72kg

出身地:愛媛県

所属クラブ:フランクフルト(ドイツ)


昨季フランクフルトで得点・アシスト合計17の数字を残し、代表主力に躍り出た技巧派。「自分はスーパーじゃない」と謙虚さを貫く点は本田圭佑ら歴代トップ下との違い。意外にも料理男子でシュークリームも作れる腕前。その器用さを代表の勝利に生かしてほしい。


三好康児


生年月日:1997年3月26日(24歳)

身長・体重:167cm・61kg

出身地:神奈川県

所属クラブ:アントワープ(ベルギー)


東京五輪世代の主力に長く君臨し、2019年コパ・アメリカでウルグアイ相手に2発を叩き出しながら、五輪本番では悔しい結果に終わった。しかし、アントワープでの活躍が認められ、最終予選初招集。昨年末の結婚も公表し、久保建英の穴埋め以上が働きが期待される。


堂安律


生年月日:1998年6月16日(23歳)

身長・体重:172cm・70kg

出身地:兵庫県

所属クラブ:PSV(オランダ)


東京五輪では久保との2枚看板で傑出した存在感を示したレフティ。今季はPSVに残留。着実に出場機会も増え、自信を深めてA代表に参戦している。「自分の役割はチームを勝たせる数字を出すこと」と言い切るだけに、10月2連戦ではゴールという結果を求めたい。

※サウジアラビア戦前日にケガによる離脱が発表されました。


田中碧


生年月日:1998年9月10日(23歳)

身長・体重:180cm・74kg

出身地:神奈川県

所属クラブ:デュッセルドルフ(ドイツ)


「アグレッシブにプレーできるし、攻守に絡める」と森保監督から高評価される気鋭のボランチ。東京五輪でも遠藤航と息の合ったプレーを見せ、中盤を統率した。今夏移籍したドイツ2部・デュッセルドルフでも早々と定位置を確保。その勢いを代表に持ち込みたい。


◆FW

大迫勇也


生年月日:1990年5月18日(31歳)

身長・体重:182cm・71kg

出身地:鹿児島県

所属クラブ:ヴィッセル神戸


8月末の神戸移籍から1カ月。9月の中国戦で決勝弾を奪い、クラブでも前線で起点になるなど調子は上向きだ。「代表後の隔離生活がキツイ」と9月の2週間、単身ホテル暮らしを強いられた辛さを吐露したが、「半端ない男」はエースとして常に結果を出すしかない。


古橋亨梧


生年月日:1995年1月20日(26歳)

身長・体重:170cm・63kg

出身地:奈良県

所属クラブ:セルティック(スコットランド)


セルティック移籍後、公式戦11戦で8点と爆発中のゴールハンター。9月の中国戦で負ったひざのケガから早期回復し、10月2連戦に追加招集された。「自分はゴールでのし上がるしかない」と岐阜から神戸、海外、代表へと駆け上がった男は雑草魂を強く押し出す。


オナイウ阿道


生年月日:1995年11月8日(25歳)

身長・体重:180cm・75kg

出身地:埼玉県

所属クラブ:トゥールーズ(フランス)


今夏のフランス2部・トゥールーズ移籍後、早くも5点をマークするゴールラッシュを見せ、9月の中国戦前に追加招集された生粋の点取屋。J4クラブを渡り歩いた苦労人は今が旬。「大迫の代役」から「FWの主力」へ浮上する絶好のチャンスをつかむべき時だ。


◆10月の試合日程

FIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選 第3節

対戦相手:サウジアラビア代表

日時:10月7日(木)26時キックオフ

場所:キング・アブドゥッラー・スポーツシティ(サウジアラビア)

放送:DAZN


FIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選 第4節

対戦相手:オーストラリア代表

日時:10月12日(火)19時10分キックオフ

場所:埼玉スタジアム2002(埼玉)

放送:テレビ朝日系/DAZN