9月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』が発表され、J2はV・ファーレン長崎に所属するFWエジガル ジュニオが受賞した。9月は5試合で7得点1アシストと圧倒的な数値を記録。「来季J1に昇格したとして、どんなクラブとも対等に戦うにはどうすればいいか」を突き詰め、さらなるラストスパートをかけていく。


取材・文=北條聡


――まずは、9月の『明治安田生命JリーグKONAMI月間MVP』受賞おめでとうございます。

エジガル 評価していただき、とてもうれしいです。そして、チームメイトにも感謝したいですね。彼らの助けがなければ、受賞はなかったですから。


――9月は3勝2分けの5戦無敗で、勝ち点11を積み上げました。好調だった理由は何でしょうか。

エジガル 来季J1に昇格したとして、どんなクラブとも対等に戦うためにはどうすればいいか。それをミーティングで話し合いました。やはり前線からガンガン行く必要があると。それ以来、チーム全体が攻める姿勢に変わりました。選手一人ひとりが気持ちを前面に出して戦うようになったことが大きいと思います。


――ご自身は実に今月7ゴールと量産しています。

エジガル それもチームが攻めの姿勢を貫いた結果だと思います。チャンスの数自体が増えたことで自然と得点に絡む機会も増えました。


――その中で最も印象深いゴールは何でしょうか。

エジガル 9月の月間ベストゴールにも選んでいただいたFC町田ゼルビア戦の先制点です。ゴールまでの距離はありましたが、思い切りシュートを打ちました。トラップして迷わず右足を振り抜いたのが良かったですね。


――得点パターンも実に多彩でした。ご自身の得意な形や強みは何でしょうか。

エジガル ボックスの外から決めた得点もありますが、得意な形はやはりボックスの中です。また、自分の強みはしっかりコースを狙って、力まずにシュートを打てることです。子供の頃から相手GKを外す、つまり空いている場所にボールを蹴り込んでいました。力や強さよりもコースを狙うことが重要ですね。


――前線からのプレスも見事に機能していました。

エジガル 攻めもちろんですが、守りもアグレッシブにやろうと。その部分もチーム全体で確認したことです。誰か一人ではなく、みんなの姿勢が変わり、前線からの守備も機能するようになりました。


――周囲の選手たちとの連係も良くなりましたね。

エジガル まさに日々の練習の賜物です。だから連携面も良くなるわけです。各々の特長や意図を理解し合えるようになり、細かい微調整も可能になりました。


――2トップを組む機会の多かった植中朝日選手とは、とても息の合ったプレーを見せていました。

エジガル 彼の特長は自分のそれと似ています。中央でのポストプレーはもちろん、サイドに流れてキープする力もあります。だから一人が中央にいれば、もう一人はサイドに流れるといった具合に、互いの位置を確認しながら、うまくプレーできていると思います。


――植中選手を含め、若い選手たちの活躍もご自身の大きな後押しになっている印象があります。

エジガル その通りです。例えば右サイドバックの毎熊選手はチームの推進力で、彼の折り返しから何度も点を決めています。またセンターバックの江川選手は敵のボランチの背後でボールを受けたい時にしっかりとパスをつけてくれます。ボランチの鍬先選手もボールの回収力だけでなく、縦パスを入れる力があるので、チームを前進させる存在になっています。


――今季途中から就任した松田浩監督の印象はいかがですか。

エジガル すごく良い人ですね。ポルトガル語も少し話せて、選手たちとも積極的にコミュニケーションを取り、チームが一つの方向へ向かうように指導してくれています。素晴らしい監督ですね。


――J1昇格に向けて一番のポイントは何でしょうか。

エジガル ここ最近、メンタル面が大きく変わったという話をしましたが、どんな相手に対しても積極的な姿勢で臨み、しっかりと勝ち切ること。それが何よりも重要ですね。取りこぼしをなくし、難しい試合も全員で乗り越えていきたいと思います。


――では、最後にファン・サポーターへメッセージをお願いします。

エジガル いつも応援していただき、本当にありがとうございます。自分たちはJ1昇格を目指し、全力を尽くして戦います。そして、シーズンが終わった時にみなさんと一緒に喜びを分かち合いたいと思います。とにかく、最後の瞬間まで頑張ります!