ローマとイタリア代表FWニコロ・ザニオーロの契約延長交渉は難航しているようだ。24日にイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。


 現在22歳のザニオーロは、2018年夏にインテルからローマに完全移籍。2018−19シーズンのセリエA年間最優秀若手選手に選ばれ、2019年3月にはアズーリでデビューを果たした。しかし、2020年1月に右ひざ前十字じん帯断裂および半月板損傷、同年9月に左ひざの前十字じん帯断裂を経験。2020−21シーズンは全休し、昨年夏のEURO2020も欠場した。それでも、2021−22シーズンは公式戦42試合に出場して8ゴール9アシストを記録し、ヨーロッパカンファレンスリーグ優勝に貢献した。


 ザニオーロの現行契約は2024年6月30日までとなっており、現在の年俸は260万ユーロ(約3億7000万円)だという。しかし、選手サイドは増俸を望んでおり、年俸400万ユーロ(約5億7000万円)+ボーナスの契約を要求している模様。報道によると、23日にローマのティアゴ・ピントGM(ゼネラルマネージャー)とザニオーロの代理人を務めるクラウディオ・ヴィゴレッリ氏による話し合いが行われたが、何の進展もなく終わったようだ。


 ローマはファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)の観点からも、ザニオーロの売却を視野に入れており、“適切なオファー”が届くのを待っている。インテルに移籍金の15パーセントを渡さなければならないという契約もあり、移籍金を6000万ユーロ(約85億円)に設定。しかし、その額で手を上げるクラブはいないようだ。ピントGMは23日にミランのディレクターを務めるフレデリック・マッサーラ氏との昼食会も行ったようだが、ザニオーロの評価額に相違があったという。


 ザニオーロに対してはユヴェントスも関心を示している。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によると、“ビアンコネリ”は2500万ユーロから2800万ユーロ(約35億5000万円〜約40億円)の移籍金に加えて、MFアルトゥールかMFウェストン・マッケニーを差し出すオファーを提示する用意ができているようだ。


 また、ピントGMは23日にトッテナムのファビオ・パラティチMD(マネージング・ディレクター)とも正式な会談を実施。ローマが関心を示すトッテナムのDFジョー・ロドンについてだけでなく、パラティチ氏が長年追いかけているザニオーロも話題に上がったと見られている。


 ヴィゴレッリ氏は「ローマがザニオーロを最低でも6000万ユーロで評価するならば、それは彼をトッププレーヤーと見なしているということ。それならば評価額に見合った契約を与えるべきだ」という、非常にシンプルな理屈を主張しているようだ。契約満了まで残り2年。“ローマの至宝”の未来は果たしてどのようなものになるのだろうか。