5日、2022−23シーズンのプレミアリーグがついに開幕する。世界最高峰のリーグ戦を制するのは果たしてどのクラブか。イギリスメディア『スカイスポーツ』の人気解説者たちが、分析や願望をもとに新シーズンを展望した。


 2021−22シーズンはマンチェスター・Cとリヴァプールによる優勝争いが最終節まで繰り広げられ、前者が逃げ切りに成功して連覇を達成した。『スカイ』の解説陣は今季もこの2クラブが優勝を争うと予想。ロイ・キーン氏は、「リヴァプールとマンCだけが優勝を争うだろう。彼らのレベルは他のクラブを凌駕している」と語った。ただ、最終的にリーグを制するのは、元リヴァプールのジェイミー・キャラガー氏を除く全員が「マンチェスター・C」と答えている。


 では、“トップ2”に最も近いクラブはどこか。ギャリー・ネヴィル氏は「トッテナムだけが唯一彼らに近づけるチームだと見ている。チェルシー、ユナイテッド、アーセナルは彼らとの距離を縮められるとは思っていない」と語り、キャラガー氏も「トッテナムが3位で終わると思う。チェルシーはほかの大会でタイトルを獲るかもね」とトッテナムの躍進を予想した。さらにキーン氏も、トッテナムを2強に次ぐ存在だと認めている。


「2人の素晴らしいゴールスコアラー(ハリー・ケイン、ソン・フンミン)がコンディションを維持できれば、アーセナル、チェルシー、ユナイテッドより良い成績を残すという意味で、スパーズには大きなチャンスがある。素晴らしい監督(アントニオ・コンテ)がいて、クラブに勢いがある。普段のスパーズは夏の移籍市場でもたもたしているが、彼らは早い段階でビジネスを完了させた。選手層が厚い。スパーズは素晴らしいシーズンを送ることができるだろう」


 “ビッグ6”で今季のチャンピオンズリーグ出場権を逃したのは、5位アーセナルと6位マンチェスター・Uだった。「今季はどちらが上の順位でシーズンを終えるか」というお題に対し、元マンチェスター・Uのネヴィル氏は、「アーセナルは間違いなく、はるかに良い状態にある。ユナイテッドは(フレンキー・)デ・ヨングの移籍交渉が長引き、(クリスティアーノ・)ロナウドの一件(※親善試合での途中帰宅騒動)も邪魔をしている。ビジネスが上手くいっておらず、間違いなくより多くの疑問符が浮かぶ。アーセナルと言うしかないだろう」と、現実的に分析。だが、もう一人の“赤い悪魔”であるキーン氏は真逆の見解を述べた。


「アーセナルは昨シーズン、若い選手たちを擁して多くの賞賛を浴び、(CL出場権獲得の)絶好のチャンスを得たのにそれを台無しにした。彼らは仕事を成し遂げることができなかった。ユナイテッドにもまだ何か問題があるようだが、サッカーの観点からすると、ユナイテッドが今後数週間でその小さな混乱を片付け、1人か2人の選手を獲得できれば、かなりまともなチームになるだろうと私は考えている。ユナイテッドはアーセナル、チェルシー、スパーズと競争できるはずだ」


 さらに解説陣は昇格組についても議論。昨季のチャンピオンシップを制したフルアム、3シーズンぶりのプレミアリーグ復帰を果たしたボーンマス、そして24シーズンぶりにトップリーグへと帰ってきたノッティンガム・フォレストのうち、どのクラブが残留を果たすのか。ジェイミー・レドナップ氏はドミニク・ソランケの覚醒を願いながら古巣ボーンマスを推したが、キーン氏は「3チームにはタフな戦いが待ち受けている。ボーンマスとフラムが心配だ。プレミアリーグはとてもレベルが高い」と、3クラブの苦戦を予想している。


 また、キーン氏はこれまで12人を獲得しているN・フォレストについて、「本当にギャンブルをしたのだから、良いスタートを切らなければならない。選手たちが結束しなければ、9月や10月には監督も困るだろう」と大型補強の“副作用”を懸念。さらに同クラブにフリー移籍したジェシー・リンガードにも言及し、「彼は才能のある選手だが、(マンチェスター・U時代に)1シーズンで最も多く得点したのは8ゴールだ。彼は11年間ユナイテッドに在籍し、150試合しかプレーしていない。私ならジェシー・リンガードに賭けることはないだろう」と、その獲得を疑問視している。


 “ご意見番”たちの予想は果たしてどこまで当たるのか。新シーズンのプレミアリーグは5日に『セルハースト・パーク』で行われるクリスタル・パレスvsアーセナルで幕を開け、FIFAワールドカップカタール2022が開催される11月〜12月は約1カ月半中断。“ボクシング・デー”(12月26日)から再開し、2023年5月23日に最終節が行われる。