ドルトムントは8日、ケルンからフランス人FWアントニー・モデストを完全移籍で獲得したことを発表した。


 ドルトムントにベテランの点取り屋が加わった。ドルトムントは今夏にノルウェー代表FWアーリング・ハーランドがマンチェスター・Cへと移籍。絶対的なストライカーが退団したものの、アヤックスからコートジボワール代表FWセバスティアン・ハラーやザルツブルクからドイツ代表FWカリム・アデイェミを獲得し、攻撃陣を強化していた。しかし、ハラーは7月18日に精巣腫瘍が判明。クラブは「精巣の悪性腫瘍」と発表し、化学療法を受けて回復に専念することから数カ月間の欠場が見込まれていた。


 これらの背景から、ドルトムントは純粋なストライカーの確保に動き、モデストの獲得に至った。モデストは完全移籍でクラブに加入。ドイツメディア『ビルト』によると、移籍金は500万ユーロ(約6億9000万円)ほどの見込みだ。2023年夏までの1年契約で、背番号は「20」を着用する。既にメディカルチェックを終え、正式契約にサインしたことが伝えられた。


 モデストは1988年4月14日生まれの現在34歳。母国のニースでキャリアをスタートさせると、アンジェ、ボルドーなど母国クラブを渡り歩いた。2012年冬にはブラックバーンへのレンタル移籍を経験し、プレミアリーグでもプレー。2013年夏にホッフェンハイムへと加入し、ブンデスリーガに初挑戦した。2015年夏にはケルンへ完全移籍。2016−17シーズンはブンデスリーガで34試合に出場して25ゴールを挙げた。一時は中国へと移籍したものの、2018年11月にケルンへと復帰。2021年冬にはサンテティエンヌへのレンタル移籍を経験した。2021−22シーズンは公式戦35試合に出場し、23ゴールをマークしている。


 完全移籍加入に際し、モデストはドルトムントのクラブ公式サイトでコメントを発表。「ケルンでは素晴らしい成功の時を過ごさせてもらった。本当に感謝している」と古巣への言葉を述べた後、「それでも、僕はこのタイミングで変化を起こそうと決心した。ドルトムントから届いたオファーは、最高のレベルで自分を証明するまたとない機会だと思った。この年齢であってもチャンピオンズリーグでプレーできる。この機会を嬉しく思うとともに、チームとクラブ全体の成功のためにすべてを捧げることを約束する」と意気込みを語っている。


 また、セバスティアン・ケールSD(スポーツ・ディレクター)は「セバスティアン・ハラーの残念な病気を背景に、今シーズンは急遽、アントニー・モデストを獲得することになった。彼のようなストライカーを加えることができて、非常に嬉しく思っている。ブンデスリーガを熟知し、昨シーズンもブンデスリーガで20ゴールを挙げた。プロフェッショナルなベテランだ。彼の経歴からも、我々の監督であるエディン・テルジッチが思い描いている役割を担うことができると確信している」とコメントした。


 今シーズンのブンデスリーガは既に開幕しており、ドルトムントは6日に行われた第1節のレヴァークーゼン戦を1−0で制していた。次節、ドルトムントは12日にMF堂安律が所属するフライブルクと敵地で対戦する。早ければ同試合がモデストにとってドルトムントでのデビュー戦になるかもしれない。