いよいよ今夜から開幕するスペインのラ・リーガ。果たして、欧州最高のストライカーがやってきたことで、『ピチーチ賞』(得点王)の行方はどうなるのだろうか?

 

 今季のラ・リーガには、ストライカーの“完成形”とも呼ばれるロベルト・レヴァンドフスキ(33歳)がやってきた。2シーズン連続でヨーロッパ・ゴールデンシューを獲得しているレヴァンドフスキがバルセロナに加入したことで、得点王争いはいつになく熾烈を極めるはずだ。それでは、ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』社のオッズと共に得点王を予想してみよう。


[写真]=Getty Images

 


◆■カリム・ベンゼマ (レアル・マドリード/フランス代表FW) 得点王オッズ:3倍

 

 やはり本命に挙げられるのは昨シーズンの得点王であるレアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマだ。昨シーズンは32試合に出場して27ゴールを叩き出して“過渡期”と思われていた白い巨人を優勝に導き、自身初の『ピチーチ賞』に輝いた。リーグ戦の得点王に輝くのは、リーグ・アンのリヨンでプレーしていた2008年以来のこと。

 

 昨シーズンはチャンピオンズリーグでもクラブ史上14度目の欧州制覇に貢献し、カップ戦などを含めて公式戦46試合で44ゴールという充実したシーズンを送った。今シーズンも、先日のUEFAスーパーカップのフランクフルト戦でいきなりネットを揺らしており、得点王オッズでも最有力の「3倍」が付けられている。

 


◆■ロベルト・レヴァンドフスキ (バルセロナ/ポーランド代表FW) 得点王オッズ:3倍

 

 ベンゼマと同じ「3倍」のオッズが付けられたのは、今夏バイエルンからバルセロナに加入したFWロベルト・レヴァンドフスキだ。今月21日に34歳の誕生日を迎えるポーランド代表は、圧倒的な実績を誇る。ブンデスリーガで5シーズン連続、通算7度の得点王に輝いたのだ。

 

 2020−21シーズンには、41ゴールを叩き出してブンデスリーガのシーズン最多得点記録を49年ぶりに更新し、ヨーロピアン・ゴールデンシューを獲得。そして昨シーズンにも34試合・35ゴールで、2年連続での欧州ゴールデンシューを受賞した。ラ・リーガ初挑戦となる今季は、リオネル・メッシに続いて史上2人目となる“欧州ゴールデンシュー3連覇”を目指す!

 


◆■ヴィニシウス・ジュニオール (レアル・マドリード/ブラジル代表FW) 得点王オッズ:15倍

 

 ベンゼマとレヴァンドフスキの一騎打ちに割って入りたいのは、3番手となる「15倍」のオッズが付いたレアル・マドリードのFWヴィニシウスだ。すっかりレアルのエースへと成長したアタッカーは、昨季のリーグ戦で自己最多となる17ゴールを叩き出して得点ランク3位に入った。チャンピオンズリーグ決勝のリヴァプール戦でも、チームを頂点に導く決勝ゴールを決めており、大舞台での強さを発揮した。

 

 新シーズンも左サイドから得意のドリブルで切れ込んでチャンスを生み出し、自らゴールを量産するはずだ。とりわけ今季は冬にワールドカップが控えているため、ブラジル代表でスタメンの座を絶対的なものにするためにシーズン序盤戦にゴールという結果を残したい。

 


◆■ピエール・エメリク・オーバメヤン (バルセロナ/元ガボン代表FW) 得点王オッズ:15倍

 

 バルセロナのFWピエール=エメリク・オーバメヤンも「15倍」のオッズが付いている。今年2月にアーセナルから加入したストライカーは、シーズン後半戦の17試合だけで11ゴールと即座に結果を残した。レヴァンドフスキの加入により去就が取りざたされているが、今季から背番号を変更。昨季は「25番」を背負っていたが、今季はドルトムント時代に着けていた「17番」を身に着けて再スタートを誓う。ドルトムント時代の2016−17シーズン、アーセナル時代の2018−19シーズンにそれぞれのリーグで得点王に輝いた実績を持ち、ラ・リーガでも得点王を目指す。

 


◆■ハフィーニャ (バルセロナ/ブラジル代表FW) 得点王オッズ:17倍

 

 今夏リーズからバルセロナに加入したブラジル代表FWハフィーニャには「17倍」のオッズが付いている。リーグ戦での自己最多ゴールは、ポルトガルのヴィトーリア・デ・ギマランイスに所属していた2017−18シーズンの15ゴール。過去2シーズンはプレミアリーグで「6ゴール」と「11ゴール」に留まっており、得点王は厳しいように思うが、バルセロナに加入したことで覚醒も期待できる。プレシーズンに行われたレアル・マドリードとの“エル・クラシコ”でも決勝ゴールを決めているぞ。

 


◆■イアゴ・アスパス (セルタ/スペイン代表FW) 得点王オッズ:17倍

 

 マドリードとバルセロナの“二強”以外で得点王が期待されるのは、セルタのベテランFWイアゴ・アスパス(35歳)だ。移籍していた2シーズンを除き、セルタで9シーズン連続での2桁ゴールをマーク。昨シーズンはラ・リーガで18ゴールを叩き出してベンゼマに次ぐ得点ランク2位。自身通算4度目の『サラ賞』(スペイン人の最多得点者)を受賞した。

 

 ちなみに、ラ・リーガの得点王は13シーズン連続で“二強”の選手が獲得。最後に“二強”以外の選手が得点王に輝いたのは2008−09シーズンのディエゴ・フォルラン(当時アトレティコ・マドリード)となっている。

 


◆■その他

 

 7番目のオッズが付いたのは「19倍」でビジャレアルのFWジェラール・モレノ。過去にサラ賞を2回受賞している実力者だ。そして「21倍」のレアル・ソシエダのFWアレクサンデル・イサク、「26倍」のエスパニョールのFWラウール・デ・トマス、「26倍」のビジャレアルのFWアルノー・ダンジュマも得点王候補の上位に名を連ねている。また、昨季のラ・リーガで16得点を記録したヘタフェのFWエネス・ウナル(34倍)、ベティスのFWフアンミ(41倍)といった存在からも目が離せない。

 

 果たして、今シーズンの『ピチーチ賞』を獲得するのは、ベンゼマvsレヴァンドフスキか、それとも“オトラ勢(3強以外のチーム)”のエースたちが名乗りを上げるのか? ラ・リーガの得点王争いに注目したい。


(記事/Footmedia)