FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が6日に行われ、ポルトガル代表は6−1でスイス代表を下した。同国代表は4位に輝いた2006年のドイツ大会以来、16年(4大会)ぶりに準々決勝進出を果たしている。


 この試合は“エース”として長らくポルトガル代表をけん引してきたクリスティアーノ・ロナウドが、ワールドカップとEUROの試合に限定すると14年ぶりのベンチスタートとなっていた。代役に起用されたのはゴンサロ・ラモス(ベンフィカ)。21歳の若きストライカーは。今大会ここまでの2試合でおよそ10分ほどの出場時間しか得られていなかったが、決勝トーナメントの初陣で先発に抜擢された。


 ワールドカップという大舞台で初先発を飾ったラモスは、17分に違いを見せる。ペナルティエリア内でパスを受けると、縦への持ち出しから左足で強烈なシュート。GKヤン・ゾマー(ボルシアMG/ドイツ)もお手上げの一発で、ポルトガル代表に先制点をもたらした。1点を追加して迎えた51分には、ディオゴ・ダロト(マンチェスター・U/イングランド)からのクロスボールをダイレクトで押し込み、自身この日2点目をマーク。続く55分にラファエル・ゲレイロ(ドルトムント/ドイツ)のゴールをアシストすると、67分にはGKと1対1のチャンスでループシュートを沈め、大会第1号のハットトリックを達成していた。最終的に試合は6−1でタイムアップを迎え、ポルトガル代表が準々決勝に駒を進めた。


 データサイト『Opta』によると、ワールドカップの“先発デビュー戦”でハットトリックを達成するのは、2002年日韓大会でドイツ代表のミロスラフ・クローゼが達成して以来、20年(5大会)ぶりのことだという。さらに、ワールドカップの1試合で4ゴール以上に関与するのは、1994年のアメリカ大会でロシア代表のオレグ・サレンコがカメルーン代表戦で5ゴールを挙げて以来、28年(7大会)ぶりの快挙となった。


 同試合でラモスはFIFA(国際サッカー連盟)が選出するプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた。FIFAの公式HPを通じて、「初めてのワールドカップ、ましてや決勝トーナメントの大舞台で3ゴールを決めるなんて、夢にも思わなかった」と喜びを露わにしている。


 勝利したポルトガル代表は10日、準々決勝でモロッコ代表と対戦する。