セリエA第31節が6日に行われ、ミランとレッチェが対戦した。


 前節のフィオレンティーナ戦を2−1で制したことで、3月は公式戦6戦全勝と最高の1カ月間を過ごしたミラン。現在セリエAでは2位につけているが、首位を走るインテルとは勝ち点が「14」離れており、2シーズンぶりの“スクデット”は現実的ではない。セリエAでは2位の座を死守しつつ、ヨーロッパリーグ(EL)でタイトルを狙うこととなる。


 今節は、ここまで6勝11分13敗の勝ち点「29」で13位につけるレッチェを、本拠地の『サン・シーロ』に迎える。レッチェとしては降格圏内の18位につけるエンポリと勝ち点が「4」しか離れておらず、残留を確定させるためには、ミランが相手だろうと白星が欲しい。


 ミランはテオ・エルナンデス、オリヴィエ・ジルー、ラファエル・レオンといった主力を軒並みスターティングメンバーとして送り出した。一方、レッチェはフェデリコ・バスキロットやニコラ・クルストヴィッチらが先発に名を連ねた。


 試合の均衡は立ち上がりの6分に破れる。ミランは自陣でボールを繋ぎ、前を向いたヤシン・アドリが右サイドへ広げると、パスを受けたサムエル・チュクウェゼがドリブルを開始。一気にスピードを上げて相手2枚の間を抜け、マイナス方向へ渡すと、ボックス手前で待っていたクリスティアン・プリシッチが切り返しから左足一閃。狙い澄ました一撃でゴールネットを揺らした。プリシッチにとってはこれが今季のセリエAでの10ゴール目。リーグ戦でキャリア初の2桁ゴールを達成した。


 早々とリードを奪ったミランは、その後も試合を優位に進める。10分には現在絶好調のチュクウェゼがドリブルで敵陣を切り裂き、最後はパスを受けたR・レオンが右足を振るも、ここはブロックに阻まれる。


 続く20分には、内側のスペースを駆け上がったテオが、R・レオンからのスルーパスを引き出して、左コーナーキックを獲得。アドリが右足でインスイングのボールを蹴り込むと、中央で待っていたジルーがヘディングシュートを沈める。ジルーの今季公式戦15点目で、ミランがリードを広げた。


 早くも2点ビハインドとなったレッチェは、28分にチャンスを構築。敵陣中央で前を向いたイルベル・ラマダニが浮き球のボールを送ると、これがアドリの頭を超え、ボックス内へ走り込んでいたジョアン・ゴンサレスがフリーでヘディングシュートを放つ。ここはクロスバーに嫌われた。


 レッチェは徐々に反撃の匂いを漂わせていたが、前半終了間際の45分にアクシデントが発生。ロレンツォ・ヴェヌーティが右サイドから切り返し、左足でクロスボールを送ると、中央で待っていたクルストヴィッチが足を高く上げ、競り合ったチュクウェゼを足裏で蹴りつけてしまう。主審は迷わずレッドカードを提示し、レッチェは1人少ないなかで後半の45分間を戦うこととなった。


 後半に入っても試合の様相は変わらず、数的優位となったミランが主導権を握る。57分にはアドリからのスルーパスで最終ライン背後のスペースへ抜け出したR・レオンがGKとの1対1を冷静に制する。R・レオンにとっては今季の公式戦通算12点目となり、ミランがトドメを刺した。


 その後、ミランは62分にマッテオ・ガッビア、プリシッチ、ジルーと主力を温存。78分にはタイアニ・ラインデルス、83分にはテオ・エルナンデスも下げる決断を下した。


 これ以上スコアは動かず、試合はこのままタイムアップ。ホームで安定した戦いぶりを見せたミランが、公式戦7連勝、セリエAに限定すると今季初の5連勝を飾った。一方、レッチェは3試合ぶりに黒星を喫している。


 この後、ミランは11日にEL・準々決勝ファーストレグでローマをホームに迎え、14日には次節のセリエAでサッスオーロの本拠地に乗り込む。一方、レッチェは13日に次節のセリエAでエンポリをホームに迎える。


【スコア】

ミラン 3−0 レッチェ


【得点者】

1−0 6分 クリスティアン・プリシッチ(ミラン)

2−0 20分 オリヴィエ・ジルー(ミラン)

3−0 57分 ラファエル・レオン(ミラン)