サンフレッチェ広島 新加入のFWパトリックも初先発する見込み


【プラス材料】

 ヤン・ヨンソン新監督を迎え、フォーメーションがまず変わった。


 11年間続けてきた3−4−2−1が変更され、4−2−3−1を採用。このフォーメーションは、26日に行われたルヴァンカップの対FC東京戦で初披露され、時間を追うごとに機能。0−1で敗れたものの、決定機を何度かつくり、守備面でもギクシャクした時間帯はあったにせよ、室屋成の強烈なミドルシュート以外はなんとか抑え切った。中盤でのタイトな守備やボールを奪われた後にすぐプレッシャーをかけ、ショートカウンターからのチャンスも増えた。


 今節の鳥栖戦は、カップ戦では温存したパトリックも初先発する見込みで、青山敏弘や柴﨑晃誠の裏へのパスが彼の突進力とあいまって破壊力を増幅させることが期待されている。


【マイナス材料】

 守備の整備から始めているヨンソン監督だが、FC東京戦でもサイドの守備が難しく、特に前半は中島翔哉のカットインからのシュートに苦しめられた。


 ビルドアップもうまくいかず、カウンターで何度も危険なシーンにさらされた。実際、失点もフェリペ・シウバのパスをカットされてのミドルから。ミスをそのまま失点につなげられる悪癖は修正できていない。


 攻撃にしても、意図した形での崩しがなかなかできず、狙っていたはずのサイドからの決定機をつくることができなかった。モチベーションの向上やプレスの強化など新監督効果も出ているが、チームの修正を行うにはとにかく時間が足りていないことも現実である。


文:紫熊倶楽部 中野和也


サガン鳥栖 再登録のFWイバルボの状態は良好


【プラス材料】

 約3週間の中断期間に非公開練習を多くして、フィジカル面など量のトレーニングに加え、幅広い練習をこなした。「充実したトレーニングができたんじゃないでしょうか」と笑顔を見せたのはマッシモ・フィッカデンティ監督だ。


 ハードな練習の疲れを残したまま、23日にはびわこ成蹊スポーツ大との練習試合を行ったが4−1で勝利。原川力、富山貴光という攻撃陣だけでなく、左サイドバックの吉田豊が得点したこともチームにとっては大きなプラスと言っていい。


 一度は登録から抹消されたビクトル・イバルボもチームに復帰し、フィッカデンティ監督は「少しチームから離れましたがイバルボの状態は良いと思います」と太鼓判を押した。


【マイナス材料】

 エディオンスタジアム広島は鳥栖にとって鬼門。J2時代からリーグ戦での勝利がなく、勝ち点を挙げたのも2015年に引き分けた1試合のみ。今季のルヴァンカップ、グループリーグでの対戦でも0−1で敗れている。


 まして、相手の長所を徹底的に消すサッカーをするフィッカデンティ監督にとって、ヤン・ヨンソン新監督が就任したばかりの広島はデータが不足しており、いつも以上に難しい相手となる。


 また、びわこ成蹊スポーツ大との練習試合では4得点こそ挙げたものの、決して攻撃が機能したとは言えなかった。得点した吉田も「リーグ戦だったら決まっていない」「意図した攻撃は出せた部分もあるし、もっと出さないといけない」と反省を口にしていた。


文:荒木英喜