サガン鳥栖 前節は豊田陽平が4試合ぶりに先発復帰

【プラス材料】

 今季リーグ戦でのアウェイ初勝利に加え、リーグ戦でのアウェイ広島戦で初勝利を挙げた前節。この勢いに乗って、今季初の連勝をホームで目指す。


 4試合ぶりに先発復帰した豊田陽平、途中出場でスーパーゴールを挙げた趙東建、さらには先発したイバルボ、田川亨介などFW争いが熾烈になり、高いレベルでの競争意識が働いている。


 また、前節はリーグ6試合ぶりとなる無失点勝利で、チームにとって良い流れになっている。中断前は第18節の川崎戦で今季リーグ2度目のホーム敗戦を喫し、さらに天皇杯3回戦の松本戦でも敗れ、公式戦2連敗だっただけに、前節で手にした勝利はチームの流れを良い方向に変えるきっかけになるはずだ。

 

【マイナス材料】

 リーグ前節の広島戦で6試合ぶりに無失点での勝利を手にした鳥栖だが、内容的に考えると決してほめられるものではなかった。


 特にマッシモ・フィッカデンティ監督は「向こうのゴールになってもおかしくないチャンスも作られていた」と守備が思うようにいかなかったことを口にした。一方の攻撃も1点は取ったものの、それは相手の守備を崩して奪ったものではなく、個の素晴らしい判断で生まれたものだった。


 広島戦の前半は豊田陽平にロングボールを入れる形が機能していたところもあるので、これとパスをつなぐ場面を使い分けることができるかがポイント。また、J1での清水戦は1勝5分3敗でホームでの勝利なしという相性の悪さも鳥栖にはある。


文:荒木英喜


清水エスパルス セットプレーからの得点が増えている


【プラス材料】

 リーグ前節の横浜FMは2−2のドロー。堅守を誇る横浜FMから2得点したのは大きなプラス要素だ。


 1点目はCKから長谷川悠が頭で決めたが、セットプレーからの得点が増えていることも、守備から入る戦いをしている現在の清水にとっては大きい。2点目は左サイドをコンビネーションで崩した鮮やかな得点で、これも攻撃の進化を象徴している。エースの鄭大世が勝負強さを維持していることも頼もしい材料だ。


 チアゴ・アウベス、白崎凌兵、犬飼智也といった主力選手が負傷離脱しているなかで、代わりに出場した長谷川悠やM・デューク、カヌといった選手が高いパフォーマンスを見せていることもチームの士気を高めている。チームの意思統一も以前より進んでおり、一体感のあるサッカーができていることが結果にもつながりつつある。


【マイナス材料】

 前節の横浜FM戦ではちょっとしたミスや対応の甘さといった隙を突かれて2失点を喫した。組織で守るという面は着実に進化しているが、個人レベルで甘さが出てしまうという課題は、まだ改善し切れていない。鳥栖は豊田陽平を中心にそうした隙を突くことに長けたチームなので、特に要注意ポイントとなる。


 また、ボランチの竹内涼が右太ももを少し痛めており、万全とは言えないのも不安要素。攻守両面で非常に効いている選手なので、足の状態を悪化させて交代せざるを得ない状況になると、チームとしても苦しくなる。


 開幕当初はホームよりもアウェイで強いという状況だったが、最近はホームで勝てるようになってきた一方で、アウェイでは6試合勝利なし。アウェイで勝ち切れる力を再び発揮できるかどうかは、今後に向けても大きなポイントになる。


文:totoONE編集部