3日にブラジル代表FWネイマールパリ・サンジェルマン移籍が決定したことを受け、アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、サッカー界の選手移籍金が高騰し続けている現状に警鐘を鳴らした。4日付のイギリス紙『エクスプレス』が報じている。


 マンチェスター・Uが昨年夏に当時の世界最高額となる8900万ポンド(約128億8000万円)でフランス代表MFポール・ポグバを獲得した際、「2億ポンドという移籍金を目の当たりにするのもそう遠くないだろう」と語っていたヴェンゲル監督。今回、パリ・サンジェルマンがネイマールを獲得するために支払った移籍金は1億9800万ポンド(約286億5000万円)となり、“予言”は早くも的中することとなった。


 ヴェンゲル監督はネイマールの移籍について、「合理的ではない。これほどの数字になった理由を誰一人として説明できるわけがない」と語り、度が過ぎていると非難。「インフレは加速する一方だ。昨年、ついに1億ポンドに達したかと思えば、この1年でもう2億ポンドまで来てしまった」と、選手の移籍金が急速に高騰していることに苦言を呈した。


 同監督はさらに、「これまでずっとサッカーは一般社会に通じるスポーツだった。しかし、今やアメリカのNBAと同じように、社会の常識を逸脱したものになってきている。選手の価値は買い手の金銭的なポテンシャルによって左右されるものになった」と見解を述べている。アーセナルを率いて22年目を迎えるヴェンゲル監督だが、巨額での取引が頻繁に行われているサッカー界の現状を憂いているようだ。


(記事/Footmedia)