ネイマールパリ・サンジェルマンへ移籍したことで、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールからなるバルセロナの“MSN”は解体となった。


 これを受け、イギリスのサッカーサイト『Squawka』は「21世紀最高のアタッキングトリオTOP10」を紹介した。


▼10位

アリエン・ロッベン、ディディエ・ドログバ、ダミアン・ダフ


チェルシー/2004〜06シーズン

獲得タイトル:プレミアリーグ×2、リーグカップ


 このトリオは大衆たちからは忘れられることも多い。チェルシーの成功はジョゼ・モウリーニョ監督がもたらした強固な守備と、フランク・ランパードの爆発的得点力によるものという印象が強いからだ。


 だが、この3人はチェルシーがイングランドと欧州において脅威となるなかで不可欠な存在だった。ロッベンとダフは極度に直線的で、ドログバは多くの欧州の屈強なDFたちが対処できないフィジカル的なパワーとテクニックを併せ持っていた。


▼9位

リオネル・メッシ、サミュエル・エトオ、ロナウジーニョ


バルセロナ/2004〜07シーズン

獲得タイトル:リーガ・エスパニョーラ×2、チャンピオンズリーグ、スーパーカップ×2


 バルセロナはこのスペクタクルな3トップによって、暗黒期から脱却することができた。


 ロナウジーニョは最高のマジシャンで、アンタッチャブルなジーニアスだった。エトオは決定的なFWで、精巧なテクニックと速さを併せ持ち、ビッグゲームでパフォーマンスを生み出すことへの欲求も持ち合わせていた。そして、当時のメッシはまだケガがちながら溢れんばかりの才能を持った若者だった。


▼8位

カカ、アンドリー・シェフチェンコ、エルナン・クレスポ


ミラン/2004−05シーズン


獲得タイトル:なし


 この3人は「4−3−3」ではプレーしなかった。明らかにイタリア仕込みの「4−3−1−2」で、彼らがプレーしたのは1シーズンのみ。タイトルもなかった。


 だが、3人がともにプレーしたフットボールは非常に魅力的なものだった。このシーズンの彼らは無敵であり、数多のチームを叩きのめした。CL決勝で3−0からの大逆転負けを喫するまでは……。この敗北によって彼らは打ちのめされた。


▼7位

アリエン・ロッベン、マリオ・マンジュキッチ、フランク・リベリ


バイエルン/2012〜2014シーズン

獲得タイトル:ブンデスリーガ×2、DFBポカール×2、チャンピオンズリーグ


 すべてが2位だった2011−12シーズンを終えたバイエルンは、エネルギッシュなマンジュキッチを“ロベリー”のウイングデュオに加えると突如復活した。


 この3人は前線での力強い槍となり、そのスキルとフィジカルで相手を粉砕し、チームに3冠をもたらした。このトリオの2シーズン目はジョゼップ・グアルディオラ監督体制となったことで1年目ほどには素晴らしくなかったが、それでも国内2冠を達成している。


▼6位

香川真司、マリオ・ゲッツェ、ロベルト・レヴァンドフスキ


ドルトムント/2010〜2012シーズン

獲得タイトル:ブンデスリーガ×2、DFBポカール


 人々はマルコ・ロイスがいるもうひとつのドルトムントの3トップのほうを覚えているだろう。


 だが、それ以前に形成されたこのトリオは、より広がりがあり、より楽しいユニットだった。恐ろしいレヴァンドフスキの後ろに香川とゲッツェを従えたドルトムントは、バイエルンからブンデスリーガ優勝を奪還しただけでなく、翌年にそれを防衛したことでもドイツを驚かせた。


 彼らの最高の瞬間が最後の試合だったのは間違いない。2012年のDFBポカール決勝でバイエルンを5−2と粉砕してみせた。


▼5位

リオネル・メッシ、サミュエル・エトオ、ティエリ・アンリ


バルセロナ/2007〜09シーズン

獲得タイトル:コパ・デル・レイ、リーガ・エスパニョーラ、チャンピオンズリーグ


 バルセロナと「4−3−3」の親和性は高く、このような3トップのリストにおいて彼らは常に主役となる。トレブルを達成したこの偉大なるトリオに疑いを持つものはいないだろう。


 このトリオの秀逸さの発芽は、負傷に悩まされた2007−08シーズンにすでに見ることができた。だが、2008年夏にグアルディオラ監督が就任すると、この3人は相手を叩きのめし、バルセロナを世界最強のチームへと導くことになった。と同時にフットボールのパラダイムも変えてしまった。


 エトオの退団とアンリの衰えによって、このトリオが輝いたのは1年だけだった。とはいえ、凄いシーズンだった。


▼4位

ギャレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド


レアル・マドリード/2013〜現在

獲得タイトル:コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグ×3、クラブワールドカップ×2、リーガ・エスパニョーラ


 この“BBC”以上にCLを勝ち取ったトリオは存在しない。バルセロナの“MVP”(メッシ・ビジャ・ペドロ)に対抗するために獲得されたこの3人は相手を制圧するためにその経験を使った。


 結成1年目にカップ戦2冠を達成、ベイルが両方の決勝で決定的なゴールを決めた。そして、2016−17シーズンには史上初のCL連覇にも貢献した。


 そんな3人がランク4位である唯一の理由は、彼らのトリオとしての働きのピークが2014年であることだ。それ以降も彼らは多くのトロフィーを勝ち取っているが、その大部分はレアル・マドリードのスカッド全体としての結果だ。


▼3位

ウェイン・ルーニー、カルロス・テベス、クリスティアーノ・ロナウド


マンチェスター・U/2007〜09シーズン

獲得タイトル:プレミアリーグ×2、チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、リーグカップ


 アレックス・ファーガソン監督が指揮した偉大なるマンチェスター・Uは、強固なディフェンスとボールキープ、ボール奪取に長けた素晴らしい中盤によるものだった。


 そして、チームにおける電撃はテベス、C・ロナウド、ルーニーの3トップがもたらした。この3人は誰一人として生粋のストライカーでもウインガーでもなかったが、彼らは非常にいいハーモニーを奏でた。


 C・ロナウドの推進力とゴールへの欲求を、ルーニーとテベスの利他的なメンタリティが見事に補完した。2年目はあまり揃わなかったが、ファーガソン監督によって解き放たれた際には相手を叩きのめし、2年連続での2冠達成に貢献してみせた。


▼2位

リオネル・メッシ、ダビド・ビジャ、ペドロ


バルセロナ/2010〜2013シーズン

獲得タイトル:リーガ・エスパニョーラ×2、チャンピオンズリーグ、スーパーカップ×2


 世界最高のチームにおける驚異的な3トップ。グアルディオラ監督率いるバルセロナが2010年から2012年に最も調和のとれたフットボールをしていたのは間違いない。


 そして、この3人が大部分において前線のトリオを務めていた。メッシは“偽9番”として中盤に落ち、スターストライカーのビジャは左ウイングとして活躍。そして、ペドロはオフ・ザ・ボールにおける完璧な働き者だった。彼はそのフィニッシュ力と落ち着きによって、チーム第3の得点源となった。


 このユニットを妨げたのは、2011年のビジャのケガだけだった。彼が足を骨折したことで、グアルディオラ監督はフォーメーションの改造を余儀なくされた。そして、ビジャが抜けたバルセロナはリーガとCLのタイトルを逃すことに……。だが、ビジャが復帰した翌年にはリーガの覇権を奪還し、勝点100での優勝を果たした。


▼1位

リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマール


バルセロナ/2014〜2017シーズン

獲得タイトル:リーガ・エスパニョーラ×2、コパ・デル・レイ×3、チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ


 ゴールするのはもはや当たり前。溢れる才能を有するこの無慈悲なトリオは、我々はもう二度と見ることができないようなユニットかもしれない。


 こんなにもいい選手が3人揃い、うまく調和し、すべてを楽しむなんてことは不可能であるはずだ。この勝利に溢れた3人組はそれぞれが利己的かつ利他的な部分を持っていた。


 3年連続のコパ・デル・レイ優勝に2年連続の2冠、そして2014−15シーズンの歴史的なトレブルを誰が忘れようか。もし代表チームでの厳しい移動がなければ、彼らはもっと勝っていただろう。


 ピッチ上でこの3人は我々を完全に幻惑した。3人の間で350以上のゴール、200以上のアシストをマークしたのだ。彼らのプレーはほとんど共生的ですらあった。これまでの9組のなかでどんなトリオを作ってもこの3人を凌駕するのは難しいだろう。


 完璧なハーモニーだった。(ネイマールの退団で)もう我々はこのアンビリーバブルなトリオがどう進化していったかを見ることは決してできないだろう。だが、続いていく物事は美しくない。彼らを見ることができたのは特権だったのだ。


(記事提供:Qoly)