今シーズンから期限付き移籍でニューカッスルに加わったU−21スペイン代表MFミケル・メリーノが、ドルトムント時代に遭遇したバス襲撃事件について語っている。イギリスメディア『デイリーメール』が、5日に報じている。


 ニューカッスルに移籍して以来、初めてこの事件について口を開いたメリーノは、「僕たちは怯えていたよ。命がかかっていたからね」と話し、事故が起こった直後のことを振り返った。


「誰かが3つの爆弾を用意して、僕たちの命を奪おうとしたんだ。でも、僕らは助かった。だから、考えた。『彼らはまたここにやって来て、銃や他のものを使って僕たちを亡き者にしようとするんじゃないか?』ってね。今後の事態を予測することなんて誰にもできなかった。僕たちは怖かったし、とにかく恐れていたんだ」


 2度目の襲撃を警戒した選手たちはバスの運転手にこの場を去るよう叫んだが、その運転手も混乱しきって、呆然としていたようだ。この状況でメリーノは無力感を感じたという。


「僕はできる限り大きな音量でヘッドフォンを鳴らした。でも、その後大きな騒音と爆発音が聞こえたんだ。ほこりで何が起きているのか理解できなかったし、これからどうなるのかもわからなかった。みんなが運転手に『ここから出てくれ』と叫んではいたけれど、彼はそれを聞くこともできなかったんだ」


 このショッキングな事件は世界中の新聞の見出しを飾ったが、チーム関係者にとってそれらの報道は遠い場所での出来事のように思えたようだ。21歳のメリーノは「とてもつらい経験だったけれど、自分の人生を見つめ直すために役立ったよ。こういう出来事に対しても常にポジティブに向き合わないといけない。時間が経てばまた違った見方もできるからね。今となっては経験のひとつになったけど、もちろんこんな事件が2度と起こらないことを願っているよ」と語り、この経験を糧に人間として成長していく意欲を示した。


 昨夏にオサスナからドルトムントに加わって以来、リーグ戦わずか8試合の出場に止まっていたメリーノ。同メディアによると、同選手がニューカッスル移籍に至った要因のひとつはこの事件によって人生の短さを痛感し、自らの人生を見つめ直したことだという。将来を嘱望されるスペインの大型ボランチは、これからどのようなサッカー人生を歩んでいくのだろうか。