「勝てたゲームだったと思う反面、これが勝負の世界ですから。ただ、我々が最後まで戦った姿勢とか、作ったチャンスは称えられるべき戦い方だったと思う。これまでの戦いの中で見ても、非常に多くのチャンスを作れた。インサイド、アウトサイドを使って攻撃的に戦えたと思う」


 この日、クリスティアーノは伊東純也と同じ5本の最多シュートを放った。左サイドでスタートし、ハモン・ロペスが入った後半途中からはディエゴ・オリヴェイラとともにFWを努めた。常にチャンスに顔を出し、特長の一つでもある裏への抜け出しで幾度となくゴールに迫った。


 幻となったPKのビッグチャンスも、その裏への抜け出しからだった。


 59分の場面。キム・ボギョンが完璧なタイミングでスルーパスを出すと、呼応するように裏に走り抜けしたクリスティアーノが、ペナルティーエリア内に入ったところで相手DFに倒される。下平隆宏監督も「映像で見ましたが、PKだったかなと思う(苦笑)」と指摘。相手DFの足がクリスティアーノの足にかかったように見えたが、主審はペナルティースポットを指さなかった。


 この判定にスタジアムは大ブーイングに包まれた。当の本人も「スタジアムにいた全員がPKだと思ったと思います。審判の方だけがそうじゃないジャッジをされたと思う」としながらも、「ただ、人間ですから、過ちや間違いは起きるものです。でも、あの瞬間はPKだと思った」と吐露した。


 さらに90分にディエゴ・オリヴェイラが、アディショナルタイムにもキム・ボギョンが2枚目の警告を受け退場処分になるなど、「我々にとっては少し苦しいジャッジになってしまった」(下平監督)。


 結果、相手の3倍以上となるシュートを放ったものの、ジャッジにも苦しめられたこの日の柏にはゴールが遠かった。


 それでも、「今日の戦い方は恥ずべき戦い方ではなかった」とクリスティアーノ。中3日でやってくる次節の清水エスパルス戦に向けて、「自信を持って次に向かいたい」と新たな闘志を燃やした。