3位で迎えた試合。「上位を狙うには痛い引き分け」と指揮官が語ったように、柏レイソルにとっては負けられない試合だった。前後半ともに相手を上回る計20本ものシュートを放ったが、最後までゴールネットを揺らせなかった。


 この日、最多シュートを放ったうちの一人、伊東純也は「自分とかクリス(クリスティアーノ)とか決定機があったので、それが決まっていれば、という試合だった」と悔しがった。


 いつもの右サイドで出場した前半は少し中に絞っていたが、終盤は外に張ってプレーした。その理由は、「(右サイドバックの)龍(小池龍太)をフリーにして、よりフリーで進入させる」ため。「なるべく最初から外に張らないようにしていた」と明かす。


 攻め上がっていた30分には、こぼれ球を拾ったキム・ボギョンからのボールを小池がサイドをえぐってクロスを上げる。ニアで伊東が頭で合わせるもクロスバーを越えていった。


 ハイライトは79分。相手CKからのカウンターだった。こぼれたボールを小池が頭でつないで、伊東が拾うと、俊足を生かして真っ直ぐゴールを目指す。「(GKを)抜いて流し込もうとしたんですけど、足が付いていかなくて。ちょっと引っ掛かるのが恐かったので、大げさに抜いた」。


 残っていた相手DFをスピードで振り切り、GKと1対1になると、少し大き目にボールを蹴り出した。GKを避けるように大きく回り込んだが、膨らんだボールをうまく捉えきれず、強引に放ったシュートはまたしても枠を越えた。


「そういうところをしっかりと決めていかないと、上位に食い付いていけない」と反省しきりだった伊東。「次、勝たないと厳しくなってくる。しっかりと準備して臨みたい」。今日の引き分けで柏は順位を5位に下げ、首位との勝点差を7に広げてしまった。上位からこれ以上離されないためにも、中3日で訪れる次節の清水エスパルス戦では、今日失った勝点3をもぎ取るつもりだ。