ベガルタ仙台 リーグ前節の磐田戦で7試合ぶりの無失点


【プラス材料】

 なかなか失点が止まらない状況が続いたが、リーグ前節の磐田戦ではシュミット・ダニエルら守備陣の健闘もあって無失点に抑えることができた。スコアレスドローで勝ち点1を得たが、7試合ぶりの「ゼロ」が心理的にもたらす安心感は大きい。


 今節は前節から中3日という短い間隔で迎える。ただし、この試合を磐田戦に続きホームで迎えられることは仙台にとって大きなアドバンテージだ。サポーターの大声援を受けて、何としても第14節の甲府戦以来の勝ち点3を手にしたい。


 勝利のためのゴールを奪う上で期待したいのが、石原直樹だ。疲労を考慮して前節は温存されたが、古巣の広島を相手に、3−3で終わった今季J1第8節に続く“恩返しゴール”が期待される。


【マイナス材料】

 前節の磐田戦で7試合ぶりの無失点を達成した一方で、攻撃については2試合連続の無得点で勝てず。これでリーグ戦は7戦勝ちなし。守備的な戦い方にシフトしたなかで、攻撃面での持ち味を発揮できないでいる。


 前節は日程と疲労を考慮して3トップの先発をクリスラン、佐々木匠、梁勇基の3人にそっくり入れ替えたが、いずれも結果を出すことはできなかった。なかなか定まらないこのトップのベストメンバーに、完全な解答を出せる選手はまだ現れていない。


 守備については、警告累積のために広島戦は平岡康裕が出場停止となる。最終ラインの中央でチームを支えてきた選手の不在は痛手だが、前節に奮闘した増嶋竜也や大岩一貴、さらに先発が予想される椎橋慧也のハードワークが重要となる。


文:totoONE編集部


■サンフレッチェ広島 アンデルソン・ロペスが5試合6得点と好調


【プラス材料】

 リーグ前節のG大阪戦は微妙すぎるPKの判定など不運が重なったが、試合終了間際にアンデルソン・ロペスがこの試合2得点目を決めて2−2の同点に追いつき、勝ち点1を得た。劇的な展開にチームの雰囲気は盛り上がった。


 ヤン・ヨンソン監督就任以降、リーグ3試合で計5得点。チャンスの数も明らかに増えており、攻撃面での改革は少しずつ実を結びつつある。G大阪戦では1点ビハインドの状況で柴﨑晃誠を投入し、4−4−2に形を変えたことが成果につながるなど、采配も当たっている。


 特筆すべきは、アンデルソンの活躍だろう。リーグ戦最近5試合で6得点。浦和戦では同点弾と逆転弾、横浜FM戦とG大阪戦では終了間際の同点弾、磐田戦では決勝点といずれも価値のあるゴールを叩き出しており、勝負強さは抜群。広島の得点源として大きな成長を見せている。


【マイナス材料】

 G大阪戦の前半、接触プレーによって左足首をひねったパトリックの状態が心配だ。


 試合後はグルグルにテーピングをほどこしており、「腫れているし、痛みもある」(パトリック)。磐田戦で1得点2アシスト、G大阪戦でも相手に十分な脅威を与えているだけに、彼が出場できないとなると、状況は厳しくなる。


 また、攻撃の起点である青山敏弘が今節、出場停止。柴﨑をボランチに下げる選択が有力ではあるが、そうなると前線でボールをさばく人材に困ってしまう。G大阪戦で起用したフェリペ・シウバは技術は高いが安定度に欠け、森島司はフィジカル面に不安を残す。


 3試合5失点という守備は全体の内容とすれば向上しているが、ミスがことごとく失点につながっているのも不安要素だ。


文:紫熊倶楽部 中野和也