22回目を迎えるFIFA U−20ワールドカップが5月23日にポーランドで開幕する。U−20世代における世界最高峰の大会とあって、各国から“スターの卵”たちが参戦。過去にも数多くのタレントがこの大会をきっかけにブレイクを果たし、ワールドクラスの仲間入りを果たした。


 一時代を築いたレジェンドから、今まさに世界のトップシーンで活躍する一流選手まで。今回は、U−20ワールドカップに出場した世界的なプレーヤーを7名紹介する。


◆■ロナウジーニョ(元ブラジル代表)

U−20W杯出場歴:1999年ナイジェリア大会(当時の呼称はFIFAワールドユース選手権)

当時所属:グレミオ

*2018年に現役引退


 小野伸二や稲本潤一ら“黄金世代”を中心とするU−20日本代表が準優勝を果たした1999年大会には、のちに第一線で活躍するタレントたちが数多く参加していた。U−20ブラジル代表で7番をつけたロナウジーニョもそのうちの一人。準々決勝で敗退したものの、5試合に出場してチーム最多の3ゴールを挙げる活躍を見せた。その2年後にパリ・サンジェルマンへ移籍すると、2003年からはバルセロナでプレー。世界屈指のファンタジスタとして、FIFA最優秀選手賞を2004年、2005年に連続で受賞した。


◆■アンドレス・イニエスタ(元スペイン代表)

U−20W杯出場歴:2003年UAE大会(当時の呼称はFIFAワールドユース選手権)

当時所属:バルセロナ

現所属:ヴィッセル神戸


 現在、ヴィッセル神戸でプレーするイニエスタもU−20ワールドカップ経験者の一人。U−20スペイン代表の8番として、2003年のUAE大会に出場した。決勝でダニエウ・アウヴェス(現パリ・サンジェルマン)やフェルナンジーニョ(現マンチェスター・C)らを擁するU−20ブラジル代表に敗れて準優勝に終わったが、初戦から全7試合に出場してチーム最多の3得点をマーク。繊細なテクニックに加えて、非凡な得点力を披露し、FIFAが選出する大会のオールスターチームに選出された。その7年後には、南アフリカを舞台に行われたFIFAワールドカップで念願の世界一に輝いた。


◆■リオネル・メッシ(アルゼンチン代表)

U−20W杯出場歴:2005年オランダ大会(当時の呼称はFIFAワールドユース選手権)

当時所属:バルセロナ(スペイン)

現所属:バルセロナ(スペイン)


 オランダで開催された第15回大会に飛び級となる17歳で選出されると、別格の存在感を示した。初戦から全7試合に出場。U−20ナイジェリア代表との決勝戦ではチームの全得点となる2ゴールを決めて、母国を優勝に導いた。大会通算6ゴールで得点王に輝くと、大会MVPも受賞。同大会にはラダメル・ファルカオ(現モナコ)やダビド・シルバ(現マンチェスター・C)など将来のスター候補生が数多く参加していたが、メッシの独壇場となった。ちなみに、これがキャリアを通じて唯一獲得した“ワールドカップのタイトル”でもある。


◆■セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表)

U−20W杯出場歴:2005年オランダ大会、2007年カナダ大会

当時所属:アトレティコ・マドリード

現所属:マンチェスター・C


「メッシの大会」となった2005年大会から2年後、主役の座に躍り出たのがアグエロだった。2005年大会にも飛び級で参加していたが、当時は控え組の一人。ピッチに立った4試合すべてが途中出場だった。しかし、カナダを舞台に行われた2007年大会では、不動のエースとして活躍。全7試合に出場すると、6ゴールを決めて母国を優勝に導き、得点王と大会MVPに輝いた。個人でU−20ワールドカップ連覇を達成するのは、史上3人目となる快挙。これを機にアトレティコ・マドリードでも得点を量産し、世界屈指のストライカーとしての地位を築いた。


◆■ハメス・ロドリゲス(コロンビア代表)

U−20W杯出場歴:2011年コロンビア大会

当時所属:ポルト

現所属:バイエルン *レアル・マドリードからのレンタル


 母国開催となった2011年大会に、U−20コロンビア代表の10番として出場した。すると、U−20フランス代表との初戦でゴールを挙げたのを皮切りに、3得点2アシストを記録。コロンビアはベスト8での敗退が決まったが、当時から類まれな才能を発揮していた。その3年後に迎えたFIFAワールドカップ2014 ブラジルでは、6ゴールを挙げて得点王のタイトルを獲得。またしても8強止まりとなったが、大会ベストイレブンに選出されるなど名実ともにワールドクラスの仲間入りを果たした。


◆■ポール・ポグバ(フランス代表)

U−20W杯出場歴:2013年トルコ大会

当時所属:ユヴェントス

現所属:マンチェスター・U


 トルコで開催された2013年大会に、U−20フランス代表のキャプテンとして出場。当時はユヴェントス入団1年目となるシーズンを終えたばかりで、すでにセリエAでレギュラーとして活躍していた。サミュエル・ユムティティ(現バルセロナ)ら、後のFIFAワールドカップ2018 ロシア優勝メンバーも擁するフランスにあって、ポグバは抜群のリーダーシップを発揮。7試合中6試合で先発すると、決勝でU−20ウルグアイ代表をPK戦の末に下して優勝を果たした。フランスにとってはU−20ワールドカップ初優勝、ポグバもフランス人選手として初の大会MVPに輝いた。


◆■堂安律(日本代表)

U−20W杯出場歴:2017年韓国大会

当時所属:ガンバ大阪

現所属:フローニンゲン


 これからのさらなる進化に期待も込めて、最後は日本人選手をピックアップ。日本にとって5大会ぶりのU−20ワールドカップ出場となった前回大会。ここで世界の扉を開いたのが堂安律だった。U−20南アフリカ代表との初戦で逆転ゴールを決めると、6日後のU−20イタリア代表戦では2ゴールをマーク。まさに“ワンマンショー”と言わんばかりの活躍を見せ、FIFA公式ツイッターでも「日本のメッシ」と称賛された。日本は決勝トーナメント1回戦で敗退が決まったものの、堂安は大会終了後にフローニンゲンへのレンタル移籍が決定。U−20W杯での活躍を足掛かりにステップアップを果たすこととなった。


文=Footmedia