火星探査車「パーセベランス」が収められているペイロードフェアリング(Credit: NASA/KSC)

NASAは7月10日、日本時間7月30日に打ち上げられる予定の火星探査車「パーセベランス」(Perseverance、「忍耐」の意)を収めたペイロードフェアリングが、打ち上げに使われるユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の「アトラスV」ロケットに結合されたことを発表しました。

■予定通りなら3週間後には火星へ向かう軌道に

パーセベランスの打ち上げ日は当初予定されていた7月17日から7月20日へ、さらに7月30日へと延期が繰り返されてきました。打ち上げ期間は8月15日までが確保されており、期間中どのタイミングで打ち上げられることになっても、目的地である火星のジェゼロ・クレーターには来年2021年2月18日に到着します。

結合作業に続く最終テストの完了後、パーセベランスを搭載したアトラスVロケットは打ち上げ2日前となる7月28日に発射台へと運ばれます。現在のところ、打ち上げは日本時間7月30日(木)20時50分の予定。打ち上げから50〜60分後にはアトラスVロケットの2段目とパーセベランスが分離し、火星まで約7か月間、およそ4億6700万kmの旅路がスタートします。

パーセベランスはNASAの火星探査ミッション「マーズ2020」の探査車ですが、NASAと欧州宇宙機関(ESA)による火星からのサンプルリターンを目指す一連のミッションにおいて、サンプルを採取し保管容器に密封する最初のステップも担っています。また、パーセベランスの車体下部には小型ヘリコプター「インジェニュイティ」(Ingenuity、「創意工夫」の意)が搭載されており、実際に火星で飛行できることを実証する予定となっています。

アトラスVロケットと結合するために吊り上げられたペイロードフェアリング(Credit: NASA/Kim Shiflett)

 

Image Credit: NASA/KSC
Source: NASA/JPL
文/松村武宏