ランドサット9のイメージ画像(Credit: NASA)

【▲ ランドサット9のイメージ画像(Credit: NASA)】

新型コロナウイルスの感染者がアメリカで再び増加しています。その影響は宇宙産業に及んでいます。

NASAは、9月16日に予定していた地球観測衛星「ランドサット9」の打ち上げが9月23日以降になると発表しました。NASAによると「医療用液体酸素のパンデミックによる需要が、必要とされている液体窒素の供給・運搬に影響を与えている。」とのことです。液体窒素は気体窒素に変換されて、ロケットのテストやカウントダウンシーケンスで用いられます。

打ち上げ準備が進むランドサット9(Credit: Chris Okula, USSF 30th Space Wing)

【▲ 打ち上げ準備が進むランドサット9(Credit: Chris Okula, USSF 30th Space Wing)】

今回問題となっているのは液体窒素不足ということではなく、液体窒素をロケットの射場まで運ぶ手段が不足しているということです。SpaceNewsの報道によれば、8月31日に開催された記者会見で、ランドサットのミッションマネージャーを務めるDel Jenstrom氏は「ロサンゼルスに多くの窒素はある。しかし問題は(打ち上げ場の)ヴァンデンヴァーグまで運ぶトラックを必要としていることだ。」と述べています。これらの運搬はアメリカ最大のガス関連サプライヤーAirgasが行っており、現在運搬用のトラックを準備しているとJenstrom氏はコメントしています。

ランドサットはアメリカが1972年から運用している地球観測衛星シリーズです。今回の打ち上げでは9号機が打ち上げられます。同機はULAのアトラスVロケットに搭載されて、アメリカ・カルフォルニア州にあるヴァンデンヴァーグ宇宙軍基地第3番発射台から発射される予定です。

 

Image Credit: Chris Okula, USSF 30th Space Wing
Source: NASA/SpaceNews/SpaceflightNow/Space.com
文/出口隼詩