中国の宇宙開発を行う中国航天科技集団有限公司(CASC)は、補給船「天舟3号」の打ち上げに成功しました。

天舟3号は、現地時間9月20日15時10分に中国・海南島にある文昌衛星発射センターから長征7号ロケットで打ち上げられました。その後、同日22時8分に、建設が進められている「中国宇宙ステーション」のコアモジュール「天和」へのドッキングに成功。打ち上げからドッキングまで約7時間の高速ドッキングで実施されました。

海南島にある文昌衛星発射センターから打ち上げられる天舟3号を搭載した長征7号ロケット(Credit: CASC)

【▲ 海南島にある文昌衛星発射センターから打ち上げられる天舟3号を搭載した長征7号ロケット(Credit: CASC)】

天舟3号は中国空間技術研究院(CAST)が開発を行いました。中国宇宙ステーション建設において使用されるのは、5月29日の「天舟2号」に続いて2回目です。天舟補給船は主に物資や燃料などの補給を行い、廃棄物を大気圏で燃やす役割をします。打ち上げ重量はおよそ12tで、今回輸送した物資は約5.6tであるということです。このミッションでは宇宙ステーションに滞在する飛行士の物資や緊急滞在用の物資、船外活動で使用される宇宙服などが運搬されたとCASCは発表しています。

米宇宙開発情報サイトSpaceNewsは、10月に予定されている有人宇宙船「神舟13号」の打ち上げとドッキングに備えたものだという見方を発表しています。また物資の量について3人分で180日間、消耗品は3人分で10日間もつということです。さらに天舟3号はドッキング中に宇宙ステーションの姿勢や軌道制御なども行うことが可能となっています。

打ち上げに使用された長征7号ロケットは、中国運載火箭研究所(CALT)によって開発されました。全長は53.1mで、地球低軌道(LEO)に13.5tのものを運ぶ能力を持ちます。有人宇宙船の打ち上げも可能な設計になっているようです。なおこの打ち上げは長征ロケットシリーズ389回目の打ち上げとなりました。

発射台で整備が進められる長征7号(Credit: CASC)

【▲ 発射台で整備が進められる長征7号(Credit: CASC)】

 

Image Credit: CASC
Source: CASC/SpaceNew
文/sorae編集部