【▲ 球状星団「Ruprecht 106」(Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Dotter)】

こちらは「ケンタウルス座」の方向にある球状星団「Ruprecht 106」(ループレヒト106)です。

球状星団とは、数万〜数百万個の恒星が球状に集まっている天体のこと。天の川銀河ではこれまでに150個ほどの球状星団が見つかっています。色とりどりに輝く宝石のような星々が視野一面に散りばめられた球状星団には、銀河とはまた違った美しさを感じます。

画像を公開した欧州宇宙機関(ESA)によると、球状星団を構成する星々は年齢や化学組成が異なる2つ以上の世代に分かれていることが近年の観測によって判明しています。ところがごく一部ではあるものの、同じ世代の星々だけで構成されているとみられる球状星団もあるといいます。このような少数派の球状星団を、ESAは“謎めいた球状星団(Enigmatic Globular Cluster)”と表現。Ruprecht 106もそんな謎めいた球状星団のひとつとして、研究者の観測対象になっています。

冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡に搭載されている「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」使って取得された画像(可視光線と近赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されたもので、ハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚として2022年6月6日付で公開されています。

 

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Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Dotter ESA/Hubble - Hubble Investigates an Enigmatic Globular Cluster

文/松村武宏