ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスは、無人補給船「Progress(プログレス)」の打ち上げに成功しました。この宇宙船は「プログレスMS-20」と名付けられており、ミッションは「プログレス81(81P)」と呼ばれています。プログレスMS-20は打ち上げ後、無事に国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングし、約3トンの生活物資や燃料、実験装置などを輸送しました。

【▲ カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズロケット(Credit: NASA TV)】

【▲ カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズロケット(Credit: NASA TV)】

プログレスMS-20は「ソユーズ2.1a」ロケットに搭載され、アメリカ東部夏時間2022年6月3日午前5時32分に、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。地球低軌道に投入されたプログレス補給船は地球を2周した後、同日午前9時2分にISSの「ズヴェズダ」モジュールへの自動ドッキングに成功したということです。

このプログレス補給船の打ち上げは、2022年2月24日にはじまったロシアのウクライナ侵攻後、初めて実施される同補給船の運用ミッションとなります。宇宙開発に詳しいメディアNASA SpaceFlight.comによると、打ち上げに使用されたソユーズロケットのフェアリング(衛星を保護するロケットの最端部)には「ドネツク人民共和国」と「ルハンスク人民共和国」の国旗が貼られたということです。さらに第二段ロケットには、ロシアとウクライナが戦闘を続ける「ドンバス」の名前がロシア語で大きく書かれています。

2022年6月10日現在、ISSには5機の宇宙船が係留されています。スペースXのクルードラゴン宇宙船「フリーダム」号は、NASAの有人宇宙ミッション「Crew-4」で使用されています。また、2022年2月19日に打ち上げられたシグナス補給船「Cygnus-17」もドッキングしています。この他にも、「Progress 80」ミッションのプログレス補給船「MS-19」とソユーズ宇宙船「Soyuz MS-21」も滞在中です。

【▲ 2022月6月10日現在ISSにドッキングしている有人宇宙船や無人補給船(Credit: NASA)】

【▲ 2022月6月10日現在ISSにドッキングしている有人宇宙船や無人補給船(Credit: NASA)】

 

Source

Image credit: NASA TV NASA - Progress Cargo Craft Launches on Quick Station Trip NASA - Progress Cargo Craft Docks to Station after Two Orbits Spaceflight Now - Russian Soyuz rocket launches with space station cargo freighter NASASpaceflight.com - Progress MS-20 docks to the International Space Station JAXA有人宇宙部門 - ISSへのフライト情報

文/出口隼詩