プロ19年目は好調な滑り出しとなった栗山巧

西武の栗山巧が好調だ。ここまで10試合を終え、9試合にスタメン出場。「7番・指名打者」の指定席で、打率.345、OPS.871、打点7をマーク。10安打を放ち、通算安打数も1835に伸ばしている。球団史上初となる2000安打達成に向け、視界は良好だ。

今年でプロ19年目。同期入団の中村剛也は昨季、通算400本塁打を達成した。豪快な本塁打で打線に爆発力をもたらしてきた中村とは対照的に、栗山は類稀なる選球眼と広角に打ち分けるシュアな打撃でチームに貢献してきた。

そんな栗山が積み上げてきた数字の中で、2000安打以外にも達成を期待したい記録が2つある。400二塁打と1000四球だ。昨季までに344二塁打、869四球を記録。今季もすでに二塁打を2本放ち、四球を6つ選んでいる。

2000安打は昨季、福浦和也が史上52人目の達成者となった。だが、400二塁打はこれまで12人、1000四球は15人の達成者しかいない。2000安打よりも到達が困難な数字なのだ。

わずか7人しか達成していない2000安打、400二塁打、1000四球

また、NPB史上2000安打・400二塁打・1000四球の3つ全てを達成したのは、王貞治、張本勲、福本豊、榎本喜八、山内一弘、立浪和義、金本知憲のわずか7人しかいない。意外にも、長嶋茂雄や現在西武の二軍監督を務める松井稼頭央、福浦和也など各球団のレジェンドたちも到達していない記録なのだ。

2000安打・400二塁打・1000四球達成者


この顔ぶれを見ると、王貞治は別格としても、 “世界の盗塁王“福本豊や史上最多487二塁打の立浪和義など、長距離砲というよりは俊足巧打の選手たちの名前が目立つ。現役選手では、阪神の福留孝介が400二塁打まであと6本、1000四球まで25個とこの記録に肉薄している。

近年の栗山の成績を見ると、二塁打は年間で20本前後、四球は50個前後選んでいる。順調にいけば、1000四球到達は確実、400二塁打は微妙なラインだが、十分に可能な数字だ。

ちなみに、栗山の通算本塁打数は101本(6月30日現在)だが、この記録の達成者では立浪の171本が最少。達成間近の福留含め、他の選手は200本塁打以上を記録している。長打力が大きく劣る中で、これだけの数字を積み上げることができたのは、好球必打を貫いた結果だろう。

名は体を表すとはよく言ったものだが、栗山が球史に残る“巧”打者となる日もそう遠くない。その証しとも言える記録達成に向け、着実に歩みを進めている。