14投手が計24度の最多勝に輝く

プロ野球の2020年シーズンもいよいよ終盤戦。ペナントの行方とともに気になるのが個人タイトル争いだ。

1950年の2リーグ分立以降で個人タイトルを獲得した選手数を球団別に調べてみた。最多勝は下表の通りとなっている。

最多勝獲得選手数ランキング


最多勝のタイトルを獲得した選手が最も多い球団は巨人。14人の選手が計24度も最多勝に輝いている。今回は巨人の歴代最多勝投手を振り返ってみたい。

堀内恒夫は26勝、江川卓は2年連続

2リーグ分立以降で初めて最多勝に輝いたのは別所毅彦だった。

巨人の歴代最多勝投手


滝川中(兵庫)時代、甲子園で試合中に左肘を骨折しながら三角巾で吊るして投げ続けた伝説を持つ右腕・別所。南海から巨人に移籍し、1952年に33勝(13敗)をマークして南海時代の1947年に続く自身2度目のタイトルを獲得、MVPに輝いた。

さらに1956年には27勝(15敗)で自身3度目の最多勝と2度目のMVP。通算310勝を挙げ、1961年に引退した。

大友工は1953年に27勝6敗、1955年に30勝6敗で2度のタイトル獲得。後に巨人の監督を務めた藤田元司は1959年に27勝11敗、堀本律雄はルーキーイヤーの1960年に29勝18敗、高橋一三は1969年に22勝5敗で最多勝に輝いた。

通算203勝を挙げた元監督の堀内恒夫は、1972年に26勝9敗でタイトル獲得。作新学院時代に「怪物」と呼ばれた江川卓は、プロ2年目の1980年に16勝(12敗)、翌1981年に20勝(6敗)をマークして2年連続最多勝に輝いた。

斎藤雅樹は5度のタイトル、菅野智之は3度目狙う

特筆すべきは5度もタイトルを獲得した斎藤雅樹。1989年、翌1990年に2年連続20勝、1992年には17勝、1995年に18勝、翌1996年に16勝を挙げた。1996年はチームメートのバルビーノ・ガルベスも16勝でタイトルを分け合っている。

上原浩治はプロ1年目に20勝4敗、4年目の2002年にも17勝5敗でタイトルを獲得した。ヤクルト時代の2007年に16勝8敗でタイトルを奪ったセス・グライシンガーは、巨人移籍1年目の翌2008年にも17勝9敗で2年連続最多勝。内海哲也も2011年に18勝5敗、翌2012年は15勝6敗で2年連続タイトルを獲得した。

2020年もハーラーダービートップをひた走っている菅野智之は、2017年に17勝5敗、2018年に15勝8敗で2年連続最多勝。今季3度目のタイトルを狙う。

2019年には山口俊が15勝(4敗)を挙げて球団史上14人目の最多勝投手となり、オフにポスティングシステムでブルージェイズに移籍した。

1リーグ時代も含めると沢村栄治やヴィクトル・スタルヒン、藤本英雄、川崎徳次、中尾碩志も加わり、さらに増える。巨人が名実ともに日本プロ野球界を引っ張ってきたことがよく分かる。

【関連記事】
・FAで断トツ最多の26人を獲得した巨人、移籍選手の「その後」は?
・FAで8人流出した巨人、国内他球団とメジャー移籍した選手は?
・プロ野球タイトルホルダーの出身高校ランキング【投手編】