ルメール騎手は151勝、トップ5に変化なし

リーディング詳細


9月12日(土)から始まった秋競馬だったが、早くも1開催が終了した。4回中山・2回中京の両開催を終えた時点での騎手リーディングの結果と、各競馬場でそれぞれ活躍した騎手は誰だったのか、詳しく振り返ってみよう。

まずは2020年の騎手リーディングトップ5から見ていく。前開催を終えた時点と比較して順位の変動はなく、1位は+19勝で151勝まで勝ち星を積み重ねたルメール騎手となっている。

4回中山・2回中京開催の期間中は中山を中心に騎乗、開催日9日間のうち中京では3日間のみの騎乗だった。日別の勝利数を見ると1→2→3→0→3→2→2→1→5と、0勝に終わったのは9月20日(日)のみ。安定して勝ち星を積み重ねているだけでなく、最終日10月4日(日)の5勝をはじめ、1日3勝以上した日が3回もあった。

開催最終週にはカフェファラオでシリウスSを、グランアレグリアでGⅠのスプリンターズSをそれぞれ勝利し、2020年の重賞勝利数は10勝に到達。さらにJRA通算で重賞100勝を達成した。

2位の川田騎手も3→1→0→4→3→1→1→2→1と3勝以上した日が3回。好調をキープしていた。+16勝で136勝まで勝ち星を上積みしたものの、ルメール騎手の勢いには及ばず、前開催終了時点で12勝だった差は15勝まで広がってしまった。

JRAでは26戦重賞勝利から遠ざかっていた川田騎手だったが、リアアメリアに騎乗してローズSを勝利。3月のオーシャンS以来の重賞勝利を挙げた。先日行われたスプリンターズSでもダノンスマッシュで2着になるなど、一時期の不調は脱した印象を受ける。

松山騎手は後半失速、福永騎手とは4勝差のまま

今開催は4勝差でスタートした、福永騎手と松山騎手による3位争い。福永騎手が騎乗停止となっていた9月12(土)〜13日(日)に4勝をあげた松山騎手が勝利数で福永騎手に並び、大接戦となった。

福永騎手が復帰した2週目(3日間開催)は、両騎手ともに6勝の大活躍。松山騎手の3位浮上もあり得るかと思ったが、3週目と4週目は福永騎手5勝に対し、松山騎手は1勝のみと勝利数を伸ばせず。福永騎手が95勝で3位、松山騎手は2019年の勝利数に早くも並ぶ91勝で4位となっている。

5位は武豊騎手。夏場以降、勝利数は伸び悩み傾向にあり、今開催も2週を終えた時点で4勝しかあげることができなかった。しかし、9月27日(日)には中京5Rで勝利すると、続く6Rと7Rでも勝利。さらに10Rの桶狭間Sでも1着となり、1日4勝の大活躍で85勝としている。

最終週はフランスのパリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞に騎乗するため渡仏。その凱旋門賞は、騎乗予定のジャパンを管理するオブライエン厩舎の飼料に禁止薬物が混入されていたため、無念の出走取消となった。しかし、その2日前の10月2日(金)にはサンクルー競馬場で行われたリステッドレースで勝利するなど、海外でも存在感を発揮した。

今後は14日間、自宅等での待機が必要なため、2週間はJRAのレースで騎乗できない。リーディングという観点では4位松山騎手との差が開いてしまうが、どのような騎乗を見せてくれるのか楽しみにしたい。

北海道で活躍した騎手の成績が急降下

ここからは競馬場別の成績について深掘りしていく。4回中山開催で最も多い16勝をあげたのはルメール騎手。勝率39.0%、連対率53.7%、複勝率58.5%という成績は、彼にとっては当たり前といった感じだ。

2位は10勝をあげた三浦騎手。後方から差す競馬で勝利するケースも多く、インパクトのある勝ち方が多かったように感じる。2歳戦では新馬戦での3勝を含めた4勝をあげており、中でも芙蓉Sのランドオブリバティは強い勝ち方だった。その他では外房Sを楽勝したダンシングプリンスもかなりの素質馬であり、質の高いお手馬が揃いつつあると言えるだろう。

その一方で、夏の札幌開催で絶好調だった横山武騎手は、55鞍の騎乗依頼があったものの【3-3-8-41】、勝率5.5%、連対率10.9%、複勝率25.5%と不調。2場開催で騎乗馬の質に違いがあったにせよ、1番人気で大敗する場面も多かった。

2回中京開催は川田騎手が12勝、松山騎手が11勝、福永騎手が10勝、武豊騎手が8勝とリーディング上位騎手が順当に活躍した。

それ以外では北村友騎手が7勝。開催序盤は目立った成績を残せていなかったが、後半2週間で6勝と巻き返した。内訳を見ると特別レースで4勝をあげており、そのうち3レースが芝のレースだった。

中京でも、横山武騎手と同様に夏の北海道開催で活躍した吉田隼騎手が【1-6-4-41】、池添騎手(中山での成績は除く)が【0-3-2-13】と、2場開催のあおりを受けて成績が急降下していた。今週末から再び3場開催が始まるので、巻き返しに期待したい。


ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。